掌編小説集

421.来ちゃいました。

ネクタイを直した君に一目惚れをして





僕の猛アプローチにも気付かない君に



プロポーズしたのは



敵いっこない


パーフェクトヒューマンだった








愛した同性の婚約パーティーに参加して




祝福しに行った君が






格好もそのままの君が




寒空の下






黄昏ている僕に





気まずそうにはにかんでいた
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