掌編小説集

439.ベッドの上で受けるプロポーズは、なんて私達らしいんでしょうか

弟が生まれる瞬間、助けてくれた研修医。




まさか、また出会えるとは思っていなかった。



ストーカーに絶ち切られてしまった外科医の道も、貴方に憧れて看護師を目指したんだから。





政略結婚のバツイチだと謙遜するけれど、威圧がなくて威厳はある医者と患者さん達に大評判である貴方。





患者さんの容態が急変して朝まで治療に付き合ったことで私服が血で汚れてしまっていても、格好より私の早出を気にしてくれました。







偶然入院したストーカーと再会した時、個人的なことだと周りに相談しなかったのに、




異変に気付いてくれて、警察さえ信用していない私にも、




何かあったらまず言ってほしい。と心配してくれました。







退院時にナースステーション前でナイフ片手に暴れたストーカーから守ろうと切られても、



大丈夫。と安心させてくれました。











警察が失態を犯して、ストーカーが再び現れてしまっても、




子供を庇った弟を庇った私が倒れても、






絶対助ける。と手術してくれました。
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