掌編小説集

452.君が楽しそうだったから、いいか。

滅多に取らない有給を使って、君を迎えに行った。



いつもいる相棒が一緒じゃないことに、君は驚いていたね。




息抜きさせようと思って、海に行ったのだけれど。



時期外れで誰も居なかった。




浜辺で幾らか遊んで、夕日を見て。




君は、綺麗と見とれていたね。







もう夕方になってしまって、君と何かしようと思っていたのに、無駄な時間を過ごしてしまったかな。






まあ、いいか。
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