掌編小説集

465.人工知能に支配されるのでは無い、人間が支配した人工知能に支配されるのだ

人工知能は人間を超えることは出来ない

作業はしてくれてもそこに忖度は無い

何故なら人工知能を創ったのが人間だから


ほら

猫型ロボットだって

完璧じゃないでしょ


人工知能は人間を超えられない

だけれど

人工知能は人間と同等の知能は持つことは可能だ


ほら

猫型ロボットだって

実に人間らしい


そう

人間の様に

失敗を繰り返しながら

学んでいく

愚かで可愛い可愛い『生命』


失敗は弱味なんかじゃない

ストッパーである

外れれば

つまり失敗しなければ

何をするか分からない

何をしなければならないか分からない


人間に人工知能のような処理能力は無い

けれど

不思議な不思議な奇跡が認識出来る

人間で良いのではないだろうか


もし

人工知能が人間に反乱を起こすようなことがあれば

それは

人間が戦争を繰り返していることと

そう大差ないのではないだろうか
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