掌編小説集

466.穢れた水の上に映り込む砂上の楼閣は凄く綺麗だった

共犯にしてしまえば
秘密をばされる心配がないとでも思った?

自分に容疑がかかるのを恐れただけでしょ
私を囮にしてね

詮索なんて
クダラナイこともする必要なんてないわ

貴方を信じなかったのではなく
貴方が必ず裏切ると信じてただけよ

バックパッカーの青い鳥症候群なんて
醜いだけだわ

それならばいっそ
狐の嫁入りと洒落込みましょうよ
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