掌編小説集

497.プリンシパルにとって等価交換なんてことはなくロイヤルストレートフラッシュだっただけ

その程度の価値しか私には無いと

奴はほざく

正解、その通り

だって

その程度の価値と

奴が決めているから

奴が私の価値を決めて

私が奴に

その価値に見合っただけの対価を

差し出して支払う

需要と供給

打出の小槌なんて

強請のネタにもならない

元素記号と変わらない

お金に何を言われても

お金はお金でしかない

だから

奴が何をほざこうと

私に響くわけがない
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