掌編小説集

500.オリンポス邸でアフタヌーン・ティーをもう一度

私の仕事は迷いペット探し

昼行灯なんて揶揄されて

これでも軍警の良い位置にいるのよ

御飾りなのは自覚しているけれど

超能力だって

幻視(ホログラム)を見せれることぐらい

全く戦闘向きじゃないの

だから殺す価値なんて無いの

無駄に罪を増やすだけ

なんて

ごめんなさい

騙すつもりじゃなかったの

貴方達の前では偽りなんて無い

ただちょっと着飾りたかっただけ

軍警は表向きで

裏ではジゴロのような

国の上層部の命を受け

他の国の紛争や内乱を利用して

功績を上げ

恩を売って

印象操作をして

超能力を一切使わずに

一個中隊を制圧出来ちゃうなんて

可愛げが無いでしょう

超能力だって

脳に関与して

夢(ナイトメア)を見させることが出来る

私が覚醒(ディセイブル)させなければ

夢を見続ける

眠り続ける

そしていつかはエネルギーが尽き果て

生命の活動を停止する

目の前にいる人物だけじゃない

例え地球の裏側でも

例えどれだけの人数でも

ほら

可愛げなんてまるで無いでしょう

でも本当はそんな超能力

使いたくも無いから

浮雲(ナルコプレシー)を戒めて

二葉亭四迷(リアル)を今示しましょう
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