掌編小説集
517.古着屋の私書箱
管理官と揉めて異動させられた先輩
私は違う班にいたから詳細が分からなかった
けれど先輩は無意味なことはしないから
だから管理官を調べることにした
見付けてしまった決定的な証拠
裏切ったと管理官に詰め寄られてしまったけれど
先輩の新しい上司が言った
疑ったからじゃない、信じたかったからだ
閑職に回されそうになった先輩を
私の言葉だけで
引き取ってくれたその上司
変わり者だと噂だったけれど
奇才は本当のようね
私は違う班にいたから詳細が分からなかった
けれど先輩は無意味なことはしないから
だから管理官を調べることにした
見付けてしまった決定的な証拠
裏切ったと管理官に詰め寄られてしまったけれど
先輩の新しい上司が言った
疑ったからじゃない、信じたかったからだ
閑職に回されそうになった先輩を
私の言葉だけで
引き取ってくれたその上司
変わり者だと噂だったけれど
奇才は本当のようね