掌編小説集

527.読心術に口付けを

罪を許さない貴方は

公安委員会からも睨まれる存在

けれど

私に伝えようとする

不器用なその姿は

凄く優しい

私が襲われそうになって

駆け付けた貴方

読唇術なんてなくても

その拳は止めなきゃいけない

だって貴方は優しい人だから

優しいから赦せるはずよ
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