掌編小説集
542.清楚な癒し系の真贋はアンサングセキュア
彼はものすごく忙しい仕事をしている
ずっと忙しそうだけど大丈夫?
とか
体調崩してない?
とか
疲れてない?
とか
何か困ったことはない?
とか
もし悩んでいることがあれば相談に乗るよ?
とか
心配で心配で思い浮かべたままの言葉が
矢継ぎ早に口を衝いて出ていってしまう
けれど彼は必ずといっていいほど笑って大丈夫と言う
しつこくして嫌われたくないし
彼の笑顔を信じ寂しい気持ちも我慢して
私は笑顔で行ってらっしゃいと見送るの
信じたいなんて多分彼の為だけじゃない
彼が本当はどう思っているのか
もしもそれを知ってしまった時
傷付いてしまうのが怖いだけ
だから彼に限って大丈夫だからと願ってしまう
そうであって欲しいことばかり
自分の都合の良いことばかりを
けれどそんなの杞憂だった
会えない時は私のことを考えてくれて予定を事細かに話してくれる
落ち着いたらデートしようねって寄り添ってくれる
少しだけ時間が空いたんだけど会えない?って誘ってくれる
我が儘かもしれないけれど忙しくても会いたいって言ってくれる
一度勇気を出して理由を聞いてみたら
ちゃんと付き合っていきたいからだって
忙しいことを理由にして会いたくないだけでしょなんて疑われてしまったから
もう離したくないから誠実にしたい
先のスケジュールまで決めておけば頑張れるからだとも言っていたなぁ
休める場所があるんだと思えば辛くてももう一踏ん張り出来るんだって
もし体調が悪くなっても彼が眠るまでそばにいよう
私が病気の時に不安になるからかもしれないけれど
少しでも安心して彼が羽を休めるようにしたいから
心配で待っているだけじゃなくて
会いたいってお誘いもしてみようかな
ずっと忙しそうだけど大丈夫?
とか
体調崩してない?
とか
疲れてない?
とか
何か困ったことはない?
とか
もし悩んでいることがあれば相談に乗るよ?
とか
心配で心配で思い浮かべたままの言葉が
矢継ぎ早に口を衝いて出ていってしまう
けれど彼は必ずといっていいほど笑って大丈夫と言う
しつこくして嫌われたくないし
彼の笑顔を信じ寂しい気持ちも我慢して
私は笑顔で行ってらっしゃいと見送るの
信じたいなんて多分彼の為だけじゃない
彼が本当はどう思っているのか
もしもそれを知ってしまった時
傷付いてしまうのが怖いだけ
だから彼に限って大丈夫だからと願ってしまう
そうであって欲しいことばかり
自分の都合の良いことばかりを
けれどそんなの杞憂だった
会えない時は私のことを考えてくれて予定を事細かに話してくれる
落ち着いたらデートしようねって寄り添ってくれる
少しだけ時間が空いたんだけど会えない?って誘ってくれる
我が儘かもしれないけれど忙しくても会いたいって言ってくれる
一度勇気を出して理由を聞いてみたら
ちゃんと付き合っていきたいからだって
忙しいことを理由にして会いたくないだけでしょなんて疑われてしまったから
もう離したくないから誠実にしたい
先のスケジュールまで決めておけば頑張れるからだとも言っていたなぁ
休める場所があるんだと思えば辛くてももう一踏ん張り出来るんだって
もし体調が悪くなっても彼が眠るまでそばにいよう
私が病気の時に不安になるからかもしれないけれど
少しでも安心して彼が羽を休めるようにしたいから
心配で待っているだけじゃなくて
会いたいってお誘いもしてみようかな