掌編小説集
543.純粋無垢な無自覚ちゃんなら外堀から埋めてしまおう
彼女はまるで秋桜の精製水
人を疑うことを知らず
騙されやすいのが難点
諦めの悪い遊び上手な奴とか
へこたれないストーカーとか
デリカシーの欠片も無く
いい加減なデタラメが蔓延って
断ろうものなら非難轟々
だから確実に振り向いてもらうには
全力で自覚してもらうしかない
まずは王道の連絡先交換
いい感じに撮れた写真の送信か
物の貸し借りに際した約束事か
どの口実が一番自然だろうか
親近感と相性の良さは大切
一撃必殺で木っ端微塵だけはごめんだ
関係が崩れてしまうようなヘマはしたくない
会話にも細心の注意を払う
知って欲しすぎてしてしまうであろう自己アピールは控えめに
興味が無いと思われないように自慢話や悩み相談もお互い様で
重くなりすぎない程度に
他の男と差をつけることも忘れない
中身や具体的な行動を素敵だと伝える
簡単な外見だけじゃなく内面を褒めるのは
全てを理解し見ているという意思表示
一緒にいると時間を忘れちゃうとか
話をしていると落ち着くとか
誰にでもなんでしょとか
勘違いしちゃうとか
安心感を与えるフレーバーを散りばめつつ
彼女のちょっとした態度や行動にも気を配る
インストゥルメンタルのニッチ戦略
飲み会とかはマッチポンプを最大限に活用
隣の席をキープしたりそばに行ったり
自分だけが知っている一面をさらっと話題に出して
仲の良さを皆さんに惜しげもなく披露する
但しアプローチはあくまで然り気無く
冷やかされたり茶化されたり揶揄われたりして
彼女が気まずくならないように配慮して
そしてだんだん徐々に
特別な対応を明らかに増やしていく
対応の違いを見れば一目瞭然
周りから見て分かりやすいを目指す
人伝に好意が伝われば間違いないから
男っていう生き物はね
心を許した女性にしか弱音を吐かないものなんだ
人前では気を張っているからね
ほんとに癒される
楽しそうに笑ってくれるとこ好き
君が彼女ならいいのに
伝えるのは二人きりの時だけ
短時間でも一気に畳み掛ける
好きなんだ
ひと目惚れさ
話しているうちにもっと好きになったんだ
僕とお付き合いをしてくれない?
君の美しさに照れた空の顔と
同じくらいに赤に染まる君の
返事を聞かせてくれないか?
人を疑うことを知らず
騙されやすいのが難点
諦めの悪い遊び上手な奴とか
へこたれないストーカーとか
デリカシーの欠片も無く
いい加減なデタラメが蔓延って
断ろうものなら非難轟々
だから確実に振り向いてもらうには
全力で自覚してもらうしかない
まずは王道の連絡先交換
いい感じに撮れた写真の送信か
物の貸し借りに際した約束事か
どの口実が一番自然だろうか
親近感と相性の良さは大切
一撃必殺で木っ端微塵だけはごめんだ
関係が崩れてしまうようなヘマはしたくない
会話にも細心の注意を払う
知って欲しすぎてしてしまうであろう自己アピールは控えめに
興味が無いと思われないように自慢話や悩み相談もお互い様で
重くなりすぎない程度に
他の男と差をつけることも忘れない
中身や具体的な行動を素敵だと伝える
簡単な外見だけじゃなく内面を褒めるのは
全てを理解し見ているという意思表示
一緒にいると時間を忘れちゃうとか
話をしていると落ち着くとか
誰にでもなんでしょとか
勘違いしちゃうとか
安心感を与えるフレーバーを散りばめつつ
彼女のちょっとした態度や行動にも気を配る
インストゥルメンタルのニッチ戦略
飲み会とかはマッチポンプを最大限に活用
隣の席をキープしたりそばに行ったり
自分だけが知っている一面をさらっと話題に出して
仲の良さを皆さんに惜しげもなく披露する
但しアプローチはあくまで然り気無く
冷やかされたり茶化されたり揶揄われたりして
彼女が気まずくならないように配慮して
そしてだんだん徐々に
特別な対応を明らかに増やしていく
対応の違いを見れば一目瞭然
周りから見て分かりやすいを目指す
人伝に好意が伝われば間違いないから
男っていう生き物はね
心を許した女性にしか弱音を吐かないものなんだ
人前では気を張っているからね
ほんとに癒される
楽しそうに笑ってくれるとこ好き
君が彼女ならいいのに
伝えるのは二人きりの時だけ
短時間でも一気に畳み掛ける
好きなんだ
ひと目惚れさ
話しているうちにもっと好きになったんだ
僕とお付き合いをしてくれない?
君の美しさに照れた空の顔と
同じくらいに赤に染まる君の
返事を聞かせてくれないか?