掌編小説集

547.市街に死骸が溢れても詩鎧で詞凱を上げる為にはDyingWishにしておくのは極めて惜しいから

自分の出来ないことを実行し出来る人を尊敬して
刺激を求め新しい世界を見たいという強い好奇心
改革への興味や冒険に出たい欲求を無意識に宿す

出来るならば己で選択肢を切り開き
理想を追い求めたい人は少なくない

長年の思い込みと劇的な変化のリスクを壊しつつ
道なき道を実際に創造し達成出来る人は多くない

右往左往する現実に不満や葛藤を覚えても
オリジナリティな提案があるわけでもない
実際を知らないからこそ好き勝手に言える

繰り返される似たような毎日も
全く同じ日だということはなく

ほんの数秒先のことでも何があるかなんて
楽しいのか辛いのか出会うのか別れるのか
得るのか失うのかそんなもの知る由もない

戦慄すべき驚異に満ちた失敗だったとしても
再び立ち上がれる柔軟性こそが幸せへの近道

好きを捨てるのではなく魅力が伝わるように
嚮後幸運が訪れるようにと今を犠牲にしても
未来にかけたいと願いたくさんの種を蒔いた

いつかいろんな実が成ると信じて
その強い想いは深く息づいていく

やってみて行かなければ分からない
止めてしまわずに行けば分かるから
生きることで可能性にあふれている

勝者も敗者もノーサイドになった結末を
見届けた先に見出だすものを歓喜という

覆っていた見えないカーテンが外されて
クロスフェードする未知の領域が明ける

絶望で昨日までを呪う強さを有難く受け入れるか
希望で明日からを願う弱さに尻尾を巻き逃げるか
停滞は熟成期間だから焦燥感を抱く必要はないが
命をすり減らす感覚は生を烈しく自覚させられる

訪れる軋む音にも素知らぬ顔で
限界まで気付かないふりをして
目の当たりにした加護の崩壊に
何が原因でどこで間違ったのか
責任を追及して押し付け合って
最終的には神の意思で運命だと

表面上だけ理解したつもりの手向け
謝罪の裏に隠された本心などは結構
願わくば居直り同志の再会は地獄で

建国の父が残す爪痕と君主の母が負う傷痕
三者三様の死に様より百人百様の生き様を
絶妙に微妙な画家に描かせようじゃないか

不幸中の幸い程度にしかならない予断を許さない状況ではございますが
皆々様どうか虎が雨にならぬよう思う存分暴れようではありませんか?
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