掌編小説集
554.無茶だと止めるぐらいならちゃんと守ってくださいね
誰もが却下した真実を語り
誰もが黙秘した嘘をついて
マジョリティな誰かを味方と信じたくて
マイノリティな誰かを敵だと決めつける
想像して重ねた上面を
共感など存外に容易い
華麗に加齢など河清であり
知らぬ存ぜぬで渦巻く思惑
利益も生まず嫌われることも無く
興味本位で求められることも無く
必要不可欠に愛されることも無く
かといって排除されることも無く
空気のように扱われることも無い
何も起きない素敵な一日を
日常の一コマを積重ねても
ただ思い出に変わるだけで
生きている実感なんてもの
打算的にすら沸きはしない
一人で罪を被って死ぬことは
守ったつもりかもしれないが
一人で逃げ果せるのと同じで
金輪際誰も守れなくなるだけ
償うべきは死ではなく未来だ
知らない顔をして背負わせる
なんてことはしたくないから
気安く覗き込んではいけない
知らない方が身の為なんだと
心配さえ粘られてもサクッと
強行突破して首を突っ込んで
惨めに堕ちるならば偽善とは無縁でいたくて
最後の女になれたと誤解を招くような言い方
事実であっても文字数が足りなさすぎなのか
貴方が辞めてくれたから個人的に協力できる
私にも守ってくれるナイトがいれば
こんなことにはならなかったなんて
同じ釜の飯を食ったかつての同業者
囲ったつもりはないけれどその先に
たとえ地獄があっても後悔はしない
彼女の涙を止める為に私が流しきる
何度だって巻き込まれてもいい
巻き込んだとも思わなくていい
危険でも危険ではなくても
死んでも死にはしなくても
戻りたくない場所ならば無意味
帰ってきたい居場所は貴方の傍
闇に戻らず光に留まる由は
私の意思で決めた自己満足
貴方の正義が社会に反していても
少なくとも私はその悪に救われた
私の正義を断りもなく勝手に
貴方の責任なんかにしないで
誰のせいでもない
誰のためでもない
私は私の正義を貫き動くだけ
誰もが黙秘した嘘をついて
マジョリティな誰かを味方と信じたくて
マイノリティな誰かを敵だと決めつける
想像して重ねた上面を
共感など存外に容易い
華麗に加齢など河清であり
知らぬ存ぜぬで渦巻く思惑
利益も生まず嫌われることも無く
興味本位で求められることも無く
必要不可欠に愛されることも無く
かといって排除されることも無く
空気のように扱われることも無い
何も起きない素敵な一日を
日常の一コマを積重ねても
ただ思い出に変わるだけで
生きている実感なんてもの
打算的にすら沸きはしない
一人で罪を被って死ぬことは
守ったつもりかもしれないが
一人で逃げ果せるのと同じで
金輪際誰も守れなくなるだけ
償うべきは死ではなく未来だ
知らない顔をして背負わせる
なんてことはしたくないから
気安く覗き込んではいけない
知らない方が身の為なんだと
心配さえ粘られてもサクッと
強行突破して首を突っ込んで
惨めに堕ちるならば偽善とは無縁でいたくて
最後の女になれたと誤解を招くような言い方
事実であっても文字数が足りなさすぎなのか
貴方が辞めてくれたから個人的に協力できる
私にも守ってくれるナイトがいれば
こんなことにはならなかったなんて
同じ釜の飯を食ったかつての同業者
囲ったつもりはないけれどその先に
たとえ地獄があっても後悔はしない
彼女の涙を止める為に私が流しきる
何度だって巻き込まれてもいい
巻き込んだとも思わなくていい
危険でも危険ではなくても
死んでも死にはしなくても
戻りたくない場所ならば無意味
帰ってきたい居場所は貴方の傍
闇に戻らず光に留まる由は
私の意思で決めた自己満足
貴方の正義が社会に反していても
少なくとも私はその悪に救われた
私の正義を断りもなく勝手に
貴方の責任なんかにしないで
誰のせいでもない
誰のためでもない
私は私の正義を貫き動くだけ