掌編小説集
560.花時雨を遠くに逝くなと抱き締める
いつも通り眠りについた
いつも通りのはずだった
ただ寝て目を覚ますだけだったのに
目が覚めたら君がいない事に気付く
どこを探してもいなくて
誰に聞いても知らなくて
まるで君は初めからいなかったかのような
自己の記憶も君の存在も信じられなかった
そんな悪夢‐ヨチ‐
そんな現実‐ユメ‐
眠れないという訳ではないんだ
眠りたくないだけと貴方は言う
誰かの生を祈ってはいけない
誰かの死を願ってはいけない
私を守る為に死んで逝くから
私を殺す為に戦が起きるから
怪我して逃げ出す言い訳すら
私は一線の狭間にも立てない
ただ強大な力を持っただけの
それ程しか価値の無い一般人
一度でも勝ったか最後であっても負けたか
それだけで決まることはなく戦ったか否か
一秒でも長生きして知らない未来を
飽きさせない為に生ききってみせる
夢は夢でしかない
悪夢であっても瑞夢であっても
眠っている時の幻影でしかない
繰り返し受け継いでいく想いを胸に
必死に生きて創りあげた景色だから
祝福を撒き散らすかのように
彩り添える花が舞う晴れ舞台
そこの中心に立っている貴方の顔色は
迚も良いから昨夜は良く眠れたみたい
貴方が生きていて良かった
いつも通りのはずだった
ただ寝て目を覚ますだけだったのに
目が覚めたら君がいない事に気付く
どこを探してもいなくて
誰に聞いても知らなくて
まるで君は初めからいなかったかのような
自己の記憶も君の存在も信じられなかった
そんな悪夢‐ヨチ‐
そんな現実‐ユメ‐
眠れないという訳ではないんだ
眠りたくないだけと貴方は言う
誰かの生を祈ってはいけない
誰かの死を願ってはいけない
私を守る為に死んで逝くから
私を殺す為に戦が起きるから
怪我して逃げ出す言い訳すら
私は一線の狭間にも立てない
ただ強大な力を持っただけの
それ程しか価値の無い一般人
一度でも勝ったか最後であっても負けたか
それだけで決まることはなく戦ったか否か
一秒でも長生きして知らない未来を
飽きさせない為に生ききってみせる
夢は夢でしかない
悪夢であっても瑞夢であっても
眠っている時の幻影でしかない
繰り返し受け継いでいく想いを胸に
必死に生きて創りあげた景色だから
祝福を撒き散らすかのように
彩り添える花が舞う晴れ舞台
そこの中心に立っている貴方の顔色は
迚も良いから昨夜は良く眠れたみたい
貴方が生きていて良かった