掌編小説集
570.他人からの『薬の効果‐ガンバレ‐』は、自分にとっては『毒の副作用‐ノロイ‐』となる。
「頑張れ」
期待を込め声を掛けられ応援‐エール‐を送られる
背中を押してもらえてもう少しだけ頑張ろうという
前向きな気持ちになれるとても魅力的な日常の言葉
けれど心に余裕が無い不調の時に浴びせられたならば
もっともっと出来るのにまだまだ努力が足りないと
もっともっと進めるのに突き詰めずに怠けていると
もっともっと勉強を熱心に色々な事に目を向けて
もっともっと探求心を立ち止まらないで旺盛に
そうすれば今なんかよりずっと大きな実力‐ハナ‐となって
着実に成功に繋がって実績‐ミノリ‐の時を迎えられるからと
他人の固定概念で今までの自分自身すべてを非難されてしまう
自分なりに期待に応えようと精一杯一心不乱に
むしろキャパを超えて苦しい状況にいるのに
これからもまだまだ耐え続けなければならないと
自分ではなく他人が納得しなければならないと
自分自身を否定して至らなさを反省してしまう
だから自己評価が低くなってプレッシャーは高まるばかり
頑張り過ぎだと止めてくれる者は誰もいない
頑張ったと認めてくれる者も誰もいない
ドンドン追い込みに拍車をかけて
ギリギリのか細い線の上を孤独に渡って
渡りきれずに終いには潰れてしまう
ぺしゃんこに潰れてしまった後で
辛いなら止めればいいのにとか
言ってくれればよかったのにとか
別にそこまで求めて無かったとか
良かれと思っての親切心だったとか
君の為を思いやってのことだとか
一人前に育てようとしただけだったとか
そんな追い詰める思いなんて一欠片も無かったとか
軽く言って投げかける側と言われて重く受け取る側
最初からそこには深い深い溝‐ギャップ‐があるのに
それに気付かぬ内にいやいや気付こうとしないまま
生まれて出続けて積み重なって埋もれて固められて
堅実に築き上げられつつ裏目が導き出す典型となる
期待を込め声を掛けられ応援‐エール‐を送られる
背中を押してもらえてもう少しだけ頑張ろうという
前向きな気持ちになれるとても魅力的な日常の言葉
けれど心に余裕が無い不調の時に浴びせられたならば
もっともっと出来るのにまだまだ努力が足りないと
もっともっと進めるのに突き詰めずに怠けていると
もっともっと勉強を熱心に色々な事に目を向けて
もっともっと探求心を立ち止まらないで旺盛に
そうすれば今なんかよりずっと大きな実力‐ハナ‐となって
着実に成功に繋がって実績‐ミノリ‐の時を迎えられるからと
他人の固定概念で今までの自分自身すべてを非難されてしまう
自分なりに期待に応えようと精一杯一心不乱に
むしろキャパを超えて苦しい状況にいるのに
これからもまだまだ耐え続けなければならないと
自分ではなく他人が納得しなければならないと
自分自身を否定して至らなさを反省してしまう
だから自己評価が低くなってプレッシャーは高まるばかり
頑張り過ぎだと止めてくれる者は誰もいない
頑張ったと認めてくれる者も誰もいない
ドンドン追い込みに拍車をかけて
ギリギリのか細い線の上を孤独に渡って
渡りきれずに終いには潰れてしまう
ぺしゃんこに潰れてしまった後で
辛いなら止めればいいのにとか
言ってくれればよかったのにとか
別にそこまで求めて無かったとか
良かれと思っての親切心だったとか
君の為を思いやってのことだとか
一人前に育てようとしただけだったとか
そんな追い詰める思いなんて一欠片も無かったとか
軽く言って投げかける側と言われて重く受け取る側
最初からそこには深い深い溝‐ギャップ‐があるのに
それに気付かぬ内にいやいや気付こうとしないまま
生まれて出続けて積み重なって埋もれて固められて
堅実に築き上げられつつ裏目が導き出す典型となる