掌編小説集
590.お菓子言葉よりもデルフィニウムで天使の拍手を
バレンタインデーのお返しは3倍返しというけれど
彼女との初めてのホワイトデーで
何を返したら何をあげたら喜んでくれるかなんて
分からなくて悩みまくってそれでも答えが出なかったから
情けないけれど彼女に直接聞くことにした
そうしたらデートの時に僕の作ったお弁当がいいと
おにぎりでもサンドイッチでもどちらでもいいからと
サンドイッチよりは馴染みのあるお弁当を選択してみたけれど
生まれて初めて作ったお弁当は形は歪で所々焦げていて
味付けはレシピを守ったから何とか食べられる味になっているけれど
お世辞にも美しく美味しいとは言えない
けれど彼女は満面の笑みで食べてくれた
美味しいよと言って完食してくれた
3倍返しっていうのはきっと値段のことではないんだね
彼女からの僕への気持ちの3倍返しかもしれない
けれど僕があげた以上に彼女からもらってしまった
だから来年はもっと上手くなるから
これからもこんな嬉しい気持ちを彼女と更新していけたらいいな
彼女との初めてのホワイトデーで
何を返したら何をあげたら喜んでくれるかなんて
分からなくて悩みまくってそれでも答えが出なかったから
情けないけれど彼女に直接聞くことにした
そうしたらデートの時に僕の作ったお弁当がいいと
おにぎりでもサンドイッチでもどちらでもいいからと
サンドイッチよりは馴染みのあるお弁当を選択してみたけれど
生まれて初めて作ったお弁当は形は歪で所々焦げていて
味付けはレシピを守ったから何とか食べられる味になっているけれど
お世辞にも美しく美味しいとは言えない
けれど彼女は満面の笑みで食べてくれた
美味しいよと言って完食してくれた
3倍返しっていうのはきっと値段のことではないんだね
彼女からの僕への気持ちの3倍返しかもしれない
けれど僕があげた以上に彼女からもらってしまった
だから来年はもっと上手くなるから
これからもこんな嬉しい気持ちを彼女と更新していけたらいいな