掌編小説集

595.浮浪児よりも比肩する水と油でそれはそれは体に障ってクリックス音にはなれはしない

放し飼い状態のいちびった子供の爆裂な奇声は

子供だからと許すことが出来るのは被害を受けた方

奇声という同じ出来事をどう捉えるかは人それぞれ

なのににべもなく

自分も昔は子供だったのだから我慢しろ

というのは都合が良すぎやしませんか

私の子供の頃‐バックグラウンド‐を知りませんよね

子供だからというストーリーに

そういう子供では無かったという正論は

そちらの妄想が成立しなくなる

都合の悪いことには目を瞑り子供だからと押し通す

現実との判別がまるでついていない

傾く(かぶく)奇声はありえない事ではなく

自分が通常運転だったから

それがおかしな行動であることに気付けなかった

自らの証言が自らの罪を立証してしまうという現実

奇声というマイナスの要素を

未熟な子供というプラスの要素で

帳消しになんてならない

元気だねは実は誉めてはいないんですよ

ただの嫌みですから

いえいえ

無理難題を言っているつもりは毛頭ないのです

ここは奇声をあげられる場所ではないと

素直に事実誤認の現実を言って

食傷している議論の軌道修正をして差し上げているだけですよ

そちらの無知なロジックを指摘しただけで

決して毒を吐いたわけではありませんよ

そちらは喧嘩を売られたと思っているみたいですが

私は現実である事実を述べただけにすぎません

わざわざ喧嘩を売る必要はありませんがね

理不尽を我慢する義務もないのですよ

私はそちらのせいで身体の具合が悪くなっていますが

そちらは元から頭の具合が悪いようですね

体調が悪い時寝込んでいる時奇声が耳元でもよろしいようですね

テレビを見ている時話している時奇声で音が聞こえなくてもよろしいようですね

授業中仕事中診察中奇声がBGMでよろしいようですね

静かにという言葉は存在しないということでよろしいようですね

いつ何時でもTPOは考えなくてもよろしいようですね

国賊‐クズ‐を庇う同類‐クズ‐ということでしょうか

おっと

失礼な言い方があったのなら謝りますが

決して間違ったことは言っていないと

自負しておりますけれどね
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