掌編小説集

599.でかしたとばかりの耳寄りな情報と饗されることには、がめついがめつい

リモートワークは在宅勤務は

その費用は会社負担でなければならない

交通費は実費で構わないけれど

場所が変わったとしても仕事をすることに全く変わりはない

緊急時だと言って心付けも無く

しめしめとズルズルと

権利の不行使を強要

フィーチャーの仕掛け人から補助金をガッポガッポ

ネットも通信費も電話代も水道光熱費も

重要インフラすら整備しない

給与明細は実出勤した時にしか渡さない

いつしか渡すのを忘れて

催促しなければならなくなって

重たい紙資料は忘れずに送ってくるくせに

紙一枚すら入れない

挙げ句の果てにはメールで送ろうか?

こっちが印刷しなければならないのか?

何故こっちが手間をかけさせられるのか

というか紙ですら忘れるならメールでも同じだろ

健康診断すら一度きり

仕事という義務を負わせるのに

福利厚生という権利は使えない

可憐な振る舞いで奪って搾取されていく

ワークライフバランスは向上なんてせずに低下する一方

全て自費など横逆が過ぎる
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