掌編小説集

602.前日譚で嫁した調略の置き石が盛装で虚を衝いて掻き口説く

ほら出た伝家の宝刀「そんなことは言っていない」

船渠の選挙を占拠する豊富なボキャブラリーとは皆無の
まるで判で押したようなシナリオのヤラセは演出失敗も演出
問題収束の為に何かあれば解決するのは当然でトラブルは未然に事前に回避したとドヤ顔

いやいや処理の仕方が分からなくて聞いたんだけど
その回答の通りに処理しているだけだけど
つか言われたからその方法で処理したのであって自分勝手に処理してねーわ
言っていないって即答するより言ったことを忘れている可能性を考えろよ

こっちは自分が間違っているかもって自分の手違いかもって
自分の間違いを認めることが出来るのに
つかその態度をそっちが望んでいるんだろうね
だって自分は間違えないのだから
何でも自分が正しくて相手が間違っているとか
自分が間違える可能性は皆無とか

自分の覚えていたいものしか覚えていないのが記憶?
いや自分の都合の良いように改竄しているだけ
疑われるなんてショックだし信用してくれていなかったんだと
信用もクソもねーだろと心中
こっちの話はまるでスルーして自分の意見だけを通そうとする態度で
脱線もしていないし蒸し返されてなどいない自分の主張を通す為に引っ張り出してきただけで
決められたルールはこちらを守ってなどくれないばかりか
決めたルールさえ無かったことにして誤解とその解消に翻弄される

思い出せないんじゃなくてそもそも覚えていない
だって覚えておくほどの重要な記憶ではないから
それほどに責任感がないから

九割が出来ていても残りの一割の出来ていない箇所を重点的にダメ出し祭り
自分の非を認めずに相手の非ばかりを責める
十割出来なかった人を責めて一割見付けた自分を褒める
言った人(=命令をした人)ではなくやった人(=実行した人)が責められる

どう思うとジャッジを委ねているように見せかけて言われても
そうですねとしか言いようがない
なんで残されたか分かる?
えっと
はい遅い
誰のせい?誰の責任?誰だと思う?
今の自分を正当化して私の主張する昔の自分を否定させる
ご指摘の通りですねと言わせて自己満足

そのくせ間違いが露見すれば
謝罪しないか立て込んでて忙しかったからと失敗の言い訳探しで軽く流すだけ
ワンチャン失敗したと言い続けてアピールしまくりそんなこと無いですよ待ち
愛して止まない自分が間違ってもそれは出来ない相談だと言えば全く問題ないから
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