掌編小説集

604.斜塔錯視の明度対比‐キャンセルカルチャー‐

忙しいからとか手伝ってとかそれしてくれると助かるとか

貴女の都合で強制をするなら

私は私の都合で拒否をする

通じなかったのならばもう一度断るだけ

薔薇の茨をバラバラにして箒で法規を放棄

貴女の都合で即動かなければ

じゃあもういいと言わんばかりに不機嫌丸出し

結局自分でやるというなら最初からそうすればいいだけ

単純に面倒事を押し付けようとしているだけ

待てが出来ないなら任せることが出来ないなら

人の時間を奪ってしまう頼み事などするのではない
< 604 / 664 >

この作品をシェア

pagetop