掌編小説集

616.口だけの差配で気を遣える人と自画自賛したいだけで行動に全く移さない喧嘩腰の余人に愛想を尽かす

母「(食事の準備中)」

父「あっ!(大きな声を出し湯呑みを倒す)」

母「(机に広がったお茶を拭く)」

父「(拭くこともせずに)お母さんは仕事しているんだ、手伝おうという気は無いのか?なぁ?見て分からないか?」

はぁ?

私も仕事しているんだけど?

普段から独り言が大きくて

自分がこぼしたものさえ放置でやってもらって

自分が食べたい時間に食事が出てこないからって不機嫌

単純に自分で面倒なことをやりたくないだけ

皿も箸もコップもお茶さえも

お前は手伝おうという気は皆無だろ

つかお前は休みだよな?

じゃあお前はじっと座って待って

今お茶をこぼすという迷惑以外に何をしているんだよ?
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