掌編小説集

627.良い意味でも悪い意味でも予想外‐ディフィカルト‐

アイドルが虚像でも
芸人が芸風通りじゃなくても
俳優が役とはかけ離れていても
幻の都市伝説が本当の噂になっても

何かしらの秘密を抱える人間はその時々で色々な様々な顔を持ちざるを得ない
そのどれが偽物の顔なのか?
本物は一つしかないのか?
いやそのどれも全て本当の顔かもしれない

二面性は身近な人間ほど気付かないものだ
一番近くにいたのならその顔が通常であるから
尚更分からなくて見抜くことが出来ない

しかしながら人を陥れるような二面性でなければ
二面でも三面でもその人には変わりないから
社会生活を営む者として普通ではないかな?

裏切られたと思ってしまったのならば
一面しか見えていなかったんだよ

だからもっともっと知っていけばいいんじゃないかな
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