掌編小説集

629.一物(いちもつ)だって勝手な真似はするな!

万全の準備をして遭難するのは仕方が無い
色々な条件や状況が重なった結果だからお世話様だけでよろしい

一方で軽装で遭難したとしても完全に自己責任だが
助ける方は放置すれば気分が悪いから仕方が無く助けてしまう

金が無いとかこれくらい平気とか慣れているからとか
こちらは絶対大丈夫と言い切れずにどうなるか分からないと思っているのに
自分は絶対に大丈夫だと思い込んで決め付けている
オーバーで悲観的ではなくてただギークで現実的なだけ

そして何かあれば助けて欲しいだの運が悪かっただけだの
情報収集が甘かっただの情報を得ていても活用が下手なだけだの
前置き‐イイワケ‐して何も無かったのは単なる幸運に過ぎない
持ち堪えた気紛れな幸運は悪風感染させるトラブル体質に変わりない

英語が公用語?
言葉が通じない?
その国のルールを守らないくせになんでそっちを優遇しなきゃいけないんだよ
お前等は別に来なくていいんだよ
金のなる木なだけで迷惑千万は必要無いんだよ
美しきものをお前等のせいで台無しなんだよ
ルールをきちんと守ってくれる人達だけでいいんだよ
そういう人達はな飛ぶ鳥後を濁さないんだよ

無責任な奴等が野放しになって助長する
被害を拡大させてしまうか最小限に食い止めるかの議論の行く末
規制が必須になってしまうのは窮屈さを嫌うお前等だよ!
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