掌編小説集
631.夫源病ならぬ父源病
その日は女の子の日でリビングダイニングで寝ていた
寝ていたというより倒れていた
動くと吐きそうになるし吐き気の為にお手洗いが近い方が安心だから
毎月のことでここで倒れていることは全くもって珍しくない
広く無い家だから食事も休息も気にせずにするし私も気にしたことはない
母は風邪をひいて自分の部屋で寝ていたけれど
リビングダイニングにしかないエアコンを循環させる為にドアを開けていた
父は何も言わずにいつのまにか自分の部屋で寝ていた
こちらもエアコンの循環の為にドアを開けていた
だからリビングダイニングの電気は消した
風邪の為に寝込んでいる人
理由は不明だけれど寝た人
リビングダイニングにいるけれど動けない人
どの人にも電気は必要無いから
私は寝るつもりは無かったけれど薬を飲んで丸まっている内に眠ってしまっていたらしい
まあこれもいつものこと
食事を食べた後や休みの日なんかは父も母も眠ってしまうことがあるから
特に特別なことではない
皆で夕方まで寝ていて母が起きてきたから
薬のおかげで少しはマシだけれど食欲無いし
お粥を一緒に食べようと思って作る準備していたら父が起きてきた
自分のことだけじゃなくて他の人のことも考えろよ
真っ暗にして部屋のベッドで寝ろよ飯が食べれない
明るくしろよ
飯ぐらい明るいところで食べたいんだ
第一声からがなって燃えている燃えまくっている
燃え尽くす勢いで不機嫌
体調が悪いから頭フラフラで言い返す気力も無いし時間も無駄
悪いことを何一つしていないから怒られる理由がない
だからこんな理不尽に回避する理由もないけれど
こんな時に面倒事に巻き込まれたくなかったから何も言わなかっただけ
何を言っても信じるどころか自分の都合ばかりだから
聞こえていないフリで聞かなかったことにして嘘を付く
聞かなかったフリは絶対にしないけれど
しかもおにぎりで良いとかそのままで良いとかご飯を温めることもせずに
文句だけたれてお茶も箸もご飯もおかずも配膳されるのをじーっと待っている
料理なんて分からないと食べる専門だと常々自信満々に答えてしまう安本丹
椅子に深く座って肘掛けにそれぞれ肘を乗せて腹の前で指を組み足を組む偉そうなポーズの如く
自分の機嫌すら自分で取れずにでーんと座ったまま
俺の機嫌を損ねた奴が悪いとばかりの深呼吸ではない溜息を連発
電気は最大光源でテレビを付けて音量も上げて
お皿を洗わないのはもちろんシンクに持っていくどころか
お皿を重ねることも片付けも自分の持って行く水筒も用意もせずに
食べ終わったら何も言わずに寝た
これ見よがしに電気を消して真っ暗にして
体調を心配してリビングダイニングではなくベッドで寝なと言われるのならもちろん分かる理解出来る
しかし自分を優先されず自分の思い通りに出来なかったいやして貰えなかったことへの文句である
鼎談なんて以ての外
周りへの配慮ではなく頑張った自分への満足感の方が重要
お前は自分のこと以外を考えた言動をしているのか?
論破されて怒るのは未熟な証拠であるけれど
負けが嵩んだブーメランだって気付きもしない
お前に私の想いなど必要ないと理解した
口は出さないし橋渡しもしない
しかしながら私は優しさの塊だ
問いかけられたら答えてあげよう
どこであろうとどのような場面であろうと空気が悪くなるのは
私の精神的な負担が火の車になってしまうから
最初から手にしていないのだから
手を伸ばす気は無いし追放して手放す様な真似も見捨てるなんてことも何もない
だってもう手遅れだから
頭を冷やすどころか頭に血が上っている
目張りされたフキハラの輻射におあいそ
最終という幸福に私は浸りと次が無い絶望にお前は打ちひしがれろ
ただで済むと思うなよ
寝ていたというより倒れていた
動くと吐きそうになるし吐き気の為にお手洗いが近い方が安心だから
毎月のことでここで倒れていることは全くもって珍しくない
広く無い家だから食事も休息も気にせずにするし私も気にしたことはない
母は風邪をひいて自分の部屋で寝ていたけれど
リビングダイニングにしかないエアコンを循環させる為にドアを開けていた
父は何も言わずにいつのまにか自分の部屋で寝ていた
こちらもエアコンの循環の為にドアを開けていた
だからリビングダイニングの電気は消した
風邪の為に寝込んでいる人
理由は不明だけれど寝た人
リビングダイニングにいるけれど動けない人
どの人にも電気は必要無いから
私は寝るつもりは無かったけれど薬を飲んで丸まっている内に眠ってしまっていたらしい
まあこれもいつものこと
食事を食べた後や休みの日なんかは父も母も眠ってしまうことがあるから
特に特別なことではない
皆で夕方まで寝ていて母が起きてきたから
薬のおかげで少しはマシだけれど食欲無いし
お粥を一緒に食べようと思って作る準備していたら父が起きてきた
自分のことだけじゃなくて他の人のことも考えろよ
真っ暗にして部屋のベッドで寝ろよ飯が食べれない
明るくしろよ
飯ぐらい明るいところで食べたいんだ
第一声からがなって燃えている燃えまくっている
燃え尽くす勢いで不機嫌
体調が悪いから頭フラフラで言い返す気力も無いし時間も無駄
悪いことを何一つしていないから怒られる理由がない
だからこんな理不尽に回避する理由もないけれど
こんな時に面倒事に巻き込まれたくなかったから何も言わなかっただけ
何を言っても信じるどころか自分の都合ばかりだから
聞こえていないフリで聞かなかったことにして嘘を付く
聞かなかったフリは絶対にしないけれど
しかもおにぎりで良いとかそのままで良いとかご飯を温めることもせずに
文句だけたれてお茶も箸もご飯もおかずも配膳されるのをじーっと待っている
料理なんて分からないと食べる専門だと常々自信満々に答えてしまう安本丹
椅子に深く座って肘掛けにそれぞれ肘を乗せて腹の前で指を組み足を組む偉そうなポーズの如く
自分の機嫌すら自分で取れずにでーんと座ったまま
俺の機嫌を損ねた奴が悪いとばかりの深呼吸ではない溜息を連発
電気は最大光源でテレビを付けて音量も上げて
お皿を洗わないのはもちろんシンクに持っていくどころか
お皿を重ねることも片付けも自分の持って行く水筒も用意もせずに
食べ終わったら何も言わずに寝た
これ見よがしに電気を消して真っ暗にして
体調を心配してリビングダイニングではなくベッドで寝なと言われるのならもちろん分かる理解出来る
しかし自分を優先されず自分の思い通りに出来なかったいやして貰えなかったことへの文句である
鼎談なんて以ての外
周りへの配慮ではなく頑張った自分への満足感の方が重要
お前は自分のこと以外を考えた言動をしているのか?
論破されて怒るのは未熟な証拠であるけれど
負けが嵩んだブーメランだって気付きもしない
お前に私の想いなど必要ないと理解した
口は出さないし橋渡しもしない
しかしながら私は優しさの塊だ
問いかけられたら答えてあげよう
どこであろうとどのような場面であろうと空気が悪くなるのは
私の精神的な負担が火の車になってしまうから
最初から手にしていないのだから
手を伸ばす気は無いし追放して手放す様な真似も見捨てるなんてことも何もない
だってもう手遅れだから
頭を冷やすどころか頭に血が上っている
目張りされたフキハラの輻射におあいそ
最終という幸福に私は浸りと次が無い絶望にお前は打ちひしがれろ
ただで済むと思うなよ