掌編小説集
665.転機の非常口‐アサーション‐
私の両親は何でも話を聞かない人達だった
アバウトなフリーサイズで時々気まぐれに
プレゼンターのポジティブな吉兆に期待も
すぐに突き放されて痛みこそ愛だと信じて
心配して欲しくて構って欲しくて傷付ける
私が居るから両親がどこにも行けないなら
感情を抑えられずに起こす破壊衝動ならば
崖の一歩手前にいて一線を超えるは生放送
イラナイ私に向けて壊して捨て切ればいい
ローテンションでプレイヤーを無視し断線
ハイテンションでプランナーを奪って網羅
アストロノミー並に広大である己の欲望を
享受する為には腑抜けに怯まず着こなして
鼻ちょうちんの学説で借金を重ね続けては
返そうともせずやさぐれて自調自考を放棄
社会的制裁は板の間でも風除室にはならず
マルキュウには麦角アルカロイドが回って
洒落にならない程に意識レベルは低下して
秋の日はつるべ落としとして木枯らし1号
人知を駆使しスチームでドーピングしても
毒素が巡り自縄自縛のタラップで立ち往生
お手上げで土に還されたら一溜も無いから
血相を変えて真剣白刃取りをこぎ着けての
死に物狂いで終盤には代わりに差し出して
レクトルに売り払ったのは不用品である私
怖い人達からの通念として私を引き取った
もとい掘り出し物の商品として受け入れた
名門の強豪校の特待生なんて自己紹介など
理事長も監督もコーチでさえも時差ボケで
損害賠償の金銭感覚は富裕層へ独自路線で
ハードさてんこ盛りの銭ゲバの経営方針を
分断せず併用する在り方をレギュラー入り
ニーズを釣り上げインバウンドへ知恵熱を
代替医療も統合医療も初対面の急病人さえ
正気の沙汰では失くしパワフルにブースト
誘いに乗らせて絵を描いた遺言書を装填し
個室にて嘱託してお開きにして退場させる
店のオーナーは話を聞いてくれる人だった
恰幅が良くて敵に塩を送るように見える人
身銭を切り成長株を受け入れる懐が深い人
トレンディでサンオイルが似合うような人
潤沢な実業家の経済圏は外貨の密約が満悦
けれど聞くだけ聞いてその全てを否定して
自分の考え以外は誰にも何にも通さない人
悪質な土地転がしにて食い荒らす厳荘な人
言い草を改良してはOBもOGも怪文書を
くそったれと押っ広げに提訴など出来ない
それでも追い上げられないドベの避暑地で
立ち行かなくなり決死の曝け出す地産地消
名瀑の荒廃に彗星の如く現れ空気を澄ませ
着手金として涼をとらせ人生設計を解体し
鉄骨の支柱でも傾斜の斜度は鋭角に推移し
亀甲の宝殿を打撃すれば危機一髪の救出劇
難攻不落もキューポラにしてだるま落とし
スリングショットに成すがまま受容させる
接客のスペックは全く問題なかったけれど
クスリのレッスンは頓と体に合わなかった
私をバックアップして撫養するオーナーは
あまり頻繁に店に顔を出さなかったけれど
お気に入りの同衾としてお手付きにされた
私が頭でっかちに見えて気に食わないのか
クスリに溺れさせる事が出来ない苛立ちか
最悪に染まったり魂を売ったり注入したり
一役買ったとしてもごちゃごちゃうるせー
イビったりどついたりビンタされたりせず
飲んだくれることもなく待遇が良く見えて
戦友に潜水させてお捻りのぶりっ子を捩り
パブリシティに日夜奔走し高嶺の花を演出
鮮烈なピンポンダッシュの回遊の企てるも
ゲスい内緒話は人海戦術で雨脚が強くなり
短絡的な夜這いも出張の火遊びも恋愛相談
出尽くしたウブな更地を古風だと装っても
脱皮してどちら様と線を引いても劣化して
はたかれた指南書の原器は鳴かず飛ばずで
自分達の情勢は自傷しても何も変わらない
省エネのリアクションはメトロンも動じず
店長や同僚からは話すら聞いてもらえない
私のリムを守っていたオーナーが病死して
よーいどんとぶっちぎりのSDGsの時評
中でも歴が一番長く売上も良かった店長が
元締めとしてのオーナーも兼任することに
店長からの当たりはますます激しくなって
しかしおいそれと喉笛を掻き切れないから
一木一草に対して速効性のある苦肉の策は
私を表には出さずに皿洗いと裏方に回した
意味深に出しゃばるディフェンダーの店長
スケベの神器は便宜上に程があっても拝借
欲望やストレスの捌け口の適任となっても
周りから店長のお気に入りに見えるらしく
同僚達との争点の溝は深まる一方だけれど
討論の獲得やクレーターを埋める努力すら
そんなことはしないから当然と言えば当然
初任給の分け前さえ気を抜けば抱き込まれ
号泣されて騒ぎ立てられはしないけれども
アスペリティの下馬評は麻袋に詰め落ち目
白目の痛快と痛快無比でざまあみろらしい
ある日いつもの様に店長を迎えに行ったら
いつもの場所に居ないから付近を探したら
路地裏で血に染まって仰向けに倒れていて
近付けば刺されているようで身体が震えて
揺さぶって店長の名前を呼ぶしか出来ない
救急車すら呼ぶ考えが浮かばないくらいに
希釈された胞子でも塵も積もれば山となり
長年の洗脳で私の思考は完全に支配される
両親が不審火の仮組みをしてスリープさせ
オーナーが軍事転用の共同講でロックして
発足した寒冷紗で追憶すらシャットダウン
居合わせた私を固まった私を再起動させる
お手柄なプログラマーは目の前に居る店長
クスリの帳簿とかが入ったメモリを渡され
誰にも渡すな何も話すな捕まるな逃げろと
早口言葉のように店長にそう言われたから
幕を切って落とすこと無く火蓋が切られて
不慣れで手こずっても逃げる闇雲に逃げる
路地裏とはいえ人が通らないわけではなく
私がダッシュで逃げた後に発見されて通報
凶器が見付からないことで殺人事件として
捜査が開始されて防犯カメラに映っていた
路地裏から慌てて駆け出して出てくる私を
事件の重要参考人として警察が捜索を開始
超大国の十二進法の尺貫法の測量はダース
面が割れているから変装より特殊メイクで
窮状した手口のバリエーションは早歩きに
どっちに転ぶか分からない即席情状の余地
逆に言えばアクロバットなコーナリングで
緊急事態にメーターは振り切れてケーオー
しかしながら私は誰からも逃げているので
グレードアップしたコントローラーで裏手
他の手掛かりを一片も説明が出来ない以上
私を探すという考えを結論付けるほか無い
けれども私は尻尾を掴まれたらジ・エンド
我今帰するところ無く孤独にして同伴無し
目ぼしいものは全て無所帰の自転車を漕ぎ
テクニカルにミュートし凍結し姿を晦ます
時を同じくして店が風営法違反で摘発され
官民一体の交通網に内通者など居なくても
主幹の大枠をバッティングすれば一網打尽
逮捕されて取り調べを受ける他の従業員は
牛耳っている裏の組織なんて面識が無いし
唯一繋がっているはずの店長は行方知れず
しょっぴかれて窮鼠猫を噛めないキャスト
マチネもソワレも比較言語学を暗号化して
鳩が豆鉄砲を食らったようにしても無謀で
信じ難いと言っても訳アリの恩義は硬骨漢
モデル実験の予行演習は既に契約成立して
ランパートの仕切りに被害が遠征に及べば
心を動かし心を打たせるダメ押しの好印象
泣いても笑っても不可思議は洗い直されて
金のテンバガーをセンタリングで見ている
単純で単細胞の方が救われることもあるが
見えていないとか見ていないとかではなく
遮蔽物のアタッチメントをアーキテクトが
テレクラのアーティストとしてサーカスを
年回りのピークを超えても風習にのた打ち
門外不出を見ないようにしているのだから
放っておけば序章から捻挫して問題になる
うつ伏せで魘されても御後が宜しいようで
ダウジングの捜査の手からは逃れられない
無論私のことなど日常的に眼中に無いから
私の存在は全て無かったことにされている
店長の行方を未だ探している部署の捜査官
私の行方を今尚探している部署の刑事とは
顔見知りで愚痴零しを兼ねた情報収集をと
浮かない顔で話を聞きに行けば捜査資料に
肝心の要が寛いで行き掛けの駄賃になった
行方不明などではなく殺害されていた店長
重要参考人に店の女の子達と同年代の女性
思わぬところで繋がり私の存在が浮上する
店長にシールドされて店には出ていない私
もちろん写真も無く従業員達から聞き出し
書かれた似顔絵と防犯カメラに映った人物
その両方が一致してついに私が特定された
事件の犯人かどうかは分からないけれども
工面すらしていないからアリバイは崩れて
点在する防犯カメラと足を使った聞き込み
デジタルとアナログを駆使しスケーリング
トラッシングもケースバイケースの白銀比
縦横無尽の虱潰しに類推の迂回も一理あり
大事に至らない内にと発祥へ縁結びを願い
カップリングに際し枝折戸の地頭としては
使用上の注意をよく読み用法用量を守って
正しくお使い下さいとテコレップシステム
両方の部署が協力し私の行方を迫って来る
刑事の女が向かいの遊歩道から私を発見し
刑事の彼と鉢合わせて目が合ってしまった
正気を失って逃げることしか頭に無いから
兎に角捕まらないように人気の無い神社へ
出口なのか袋小路なのか分からずジグザグ
一見大人しそうな見た目の私の足の速さに
調子を狂わされてもそこはさすがに警察官
算額を通り越してもスレスレに振り切れず
流石のアコーディオンのコンビネーション
だらけずにへばらずに多面的に狙いを定め
追い付かれてお互いに荒い息を吐いている
見付けただけでは一件落着にはならなくて
オークションのようにタイマー刻みで競り
メトロノームのように一定の距離を保って
ちょっと待ってと呼び止めようと叫ぶ彼に
メモリを持った手を握り締め後退りすれば
手を伸ばしてくる刑事の彼から逃れる様に
後ろの石段に気付かないまま足を踏み外し
重力に従って最下部まで派手に転げ落ちる
直ぐさま駆け寄った刑事の彼は応急救護を
それと同時に刑事の女は救急車を要請して
直ちに病院へと運ばれ私は意識不明の重体
気が付いた時には病院のベッドの上に居て
手元にも何処にもメモリが見当たらなくて
暴かれないよう主である店長が隠す真実を
知られないよう敵である警察から守る為に
何も知らないからただ書斎を守るしかない
格下げされたお花畑と格上げされた南京錠
完璧な嘘を捏造するだけの技量は無いから
後腐れがないようにランサムウェアを発動
音を立てないようにして引き戸を開ければ
門番のように警護の警察官が仁王立ちして
気付かれないよう病室から疾く逃げようと
そういう時に限って気付かれるのは何故か
所定の位置から離れても追って来る警察官
加えて刑事の女も後ろから追いかけて来る
待ちなさいという声に待つつもりなどない
刑事の彼は携帯使用可能エリアにて上司へ
私の怪我の状態と自分の感じたことを報告
犯罪を犯し逮捕されることから逃げている
そのような感じではなく何かに怯えながら
逃げているように私のことが見えていたと
廊下を走れば刑事の彼が携帯片手に通話中
突っ切れないと判断してその手前に見えた
階段から下へ下りようとすれば話声がして
誰かが上がってきてしまったから仕方なく
上へと上がろうとすれば刑事の女と警察官
二人の怒号がする方向へと体と顔を向けた
刑事の彼とまた目が合ったけれど差し置き
慌てて電話を切って追いかけて来るけれど
そんなものは無関係だからと階段を上れば
ウォーキングに最適な屋上庭園に辿り着く
刑事の彼がドアを開け追い付かれてしまい
見回せば安全の為に囲われているフェンス
しかしながら今の私には不要の伊達メガネ
身を滅ぼす許容量はたらい回して押し売り
村八分の転院もお加減いかがとはいかない
足抜けの受け皿はコークスを鋳造した先に
叩いて伸ばして接合した切れ味の良い一打
乗り越えて飛び降りる為にフェンスを登り
ウソだろと刑事の彼が止めようと駆け寄る
登りきるその前の途中でクラリとして秒殺
回る視界とオーバーチュアは無音となって
即刻集音なんて進言はせずに仰け反る形で
手を離してしまってスローモーションの殯
落ちる私を無謀とも言える目下の上背にて
タックルのようにスライディングのように
キャッチした彼は私の体のあちらこちらを
甲斐甲斐しくも確認しては怪我は無いかと
力強く抱き締める形で庇ってくれた奏功で
その上に中肉中背の彼を下敷きにした封止
素っ転んだ私には彼が心配する様な怪我は
何一つ負っていなくて防衛本能の無駄遣い
出直せない一発勝負の真っ赤な嘘の効力は
愛読原稿の随筆を保管する書庫の制覇には
随所が液漏れして商売上がったりになって
外野は黙っていろなんて新調出来なかった
私の落ち度だとして切り返して郊外へと尚
帰巣本能みたく逃げようとして藻掻く私に
待って待って落ち着いて逃げないでお願い
お願いだからと万策尽きて差し迫る問題は
見苦しい剥製の摂食の蔵書は土蔵の尼僧で
自らに余命宣告しシノギごと本場の泥地へ
沈もうとしている私を集配して御用聞きに
トップクラスの最優先事項として保護の濠
話を聞きたいだけなんですという彼の言葉
私の中で太古の昔より抜本的である史上初
私はピタリと動きを止めて組み木の護岸に
徹する彼を見れば性根優しく見つめ返して
私の話聞いてくれるのと不確実性の論外を
問うた私に話を聞かせてくださいと頷く彼
モノローグはやっと肩の荷が下りただろう
悍ましく醜悪な依怙贔屓にイジけて争乱も
まどろっこしくお見えになって祭祀の扮装
駆け出しの頃から付き合いが悪くても与し
誘き寄せて何なりとお口に合えば幸いです
おどろおどろしくもちょこまかと買い付け
良好な関係を築けば助っ人さえ闇討ちされ
気負って特訓に明け暮れても破格の当確で
肩身の狭い不名誉は幕を下ろしてお勘定を
アバウトなフリーサイズで時々気まぐれに
プレゼンターのポジティブな吉兆に期待も
すぐに突き放されて痛みこそ愛だと信じて
心配して欲しくて構って欲しくて傷付ける
私が居るから両親がどこにも行けないなら
感情を抑えられずに起こす破壊衝動ならば
崖の一歩手前にいて一線を超えるは生放送
イラナイ私に向けて壊して捨て切ればいい
ローテンションでプレイヤーを無視し断線
ハイテンションでプランナーを奪って網羅
アストロノミー並に広大である己の欲望を
享受する為には腑抜けに怯まず着こなして
鼻ちょうちんの学説で借金を重ね続けては
返そうともせずやさぐれて自調自考を放棄
社会的制裁は板の間でも風除室にはならず
マルキュウには麦角アルカロイドが回って
洒落にならない程に意識レベルは低下して
秋の日はつるべ落としとして木枯らし1号
人知を駆使しスチームでドーピングしても
毒素が巡り自縄自縛のタラップで立ち往生
お手上げで土に還されたら一溜も無いから
血相を変えて真剣白刃取りをこぎ着けての
死に物狂いで終盤には代わりに差し出して
レクトルに売り払ったのは不用品である私
怖い人達からの通念として私を引き取った
もとい掘り出し物の商品として受け入れた
名門の強豪校の特待生なんて自己紹介など
理事長も監督もコーチでさえも時差ボケで
損害賠償の金銭感覚は富裕層へ独自路線で
ハードさてんこ盛りの銭ゲバの経営方針を
分断せず併用する在り方をレギュラー入り
ニーズを釣り上げインバウンドへ知恵熱を
代替医療も統合医療も初対面の急病人さえ
正気の沙汰では失くしパワフルにブースト
誘いに乗らせて絵を描いた遺言書を装填し
個室にて嘱託してお開きにして退場させる
店のオーナーは話を聞いてくれる人だった
恰幅が良くて敵に塩を送るように見える人
身銭を切り成長株を受け入れる懐が深い人
トレンディでサンオイルが似合うような人
潤沢な実業家の経済圏は外貨の密約が満悦
けれど聞くだけ聞いてその全てを否定して
自分の考え以外は誰にも何にも通さない人
悪質な土地転がしにて食い荒らす厳荘な人
言い草を改良してはOBもOGも怪文書を
くそったれと押っ広げに提訴など出来ない
それでも追い上げられないドベの避暑地で
立ち行かなくなり決死の曝け出す地産地消
名瀑の荒廃に彗星の如く現れ空気を澄ませ
着手金として涼をとらせ人生設計を解体し
鉄骨の支柱でも傾斜の斜度は鋭角に推移し
亀甲の宝殿を打撃すれば危機一髪の救出劇
難攻不落もキューポラにしてだるま落とし
スリングショットに成すがまま受容させる
接客のスペックは全く問題なかったけれど
クスリのレッスンは頓と体に合わなかった
私をバックアップして撫養するオーナーは
あまり頻繁に店に顔を出さなかったけれど
お気に入りの同衾としてお手付きにされた
私が頭でっかちに見えて気に食わないのか
クスリに溺れさせる事が出来ない苛立ちか
最悪に染まったり魂を売ったり注入したり
一役買ったとしてもごちゃごちゃうるせー
イビったりどついたりビンタされたりせず
飲んだくれることもなく待遇が良く見えて
戦友に潜水させてお捻りのぶりっ子を捩り
パブリシティに日夜奔走し高嶺の花を演出
鮮烈なピンポンダッシュの回遊の企てるも
ゲスい内緒話は人海戦術で雨脚が強くなり
短絡的な夜這いも出張の火遊びも恋愛相談
出尽くしたウブな更地を古風だと装っても
脱皮してどちら様と線を引いても劣化して
はたかれた指南書の原器は鳴かず飛ばずで
自分達の情勢は自傷しても何も変わらない
省エネのリアクションはメトロンも動じず
店長や同僚からは話すら聞いてもらえない
私のリムを守っていたオーナーが病死して
よーいどんとぶっちぎりのSDGsの時評
中でも歴が一番長く売上も良かった店長が
元締めとしてのオーナーも兼任することに
店長からの当たりはますます激しくなって
しかしおいそれと喉笛を掻き切れないから
一木一草に対して速効性のある苦肉の策は
私を表には出さずに皿洗いと裏方に回した
意味深に出しゃばるディフェンダーの店長
スケベの神器は便宜上に程があっても拝借
欲望やストレスの捌け口の適任となっても
周りから店長のお気に入りに見えるらしく
同僚達との争点の溝は深まる一方だけれど
討論の獲得やクレーターを埋める努力すら
そんなことはしないから当然と言えば当然
初任給の分け前さえ気を抜けば抱き込まれ
号泣されて騒ぎ立てられはしないけれども
アスペリティの下馬評は麻袋に詰め落ち目
白目の痛快と痛快無比でざまあみろらしい
ある日いつもの様に店長を迎えに行ったら
いつもの場所に居ないから付近を探したら
路地裏で血に染まって仰向けに倒れていて
近付けば刺されているようで身体が震えて
揺さぶって店長の名前を呼ぶしか出来ない
救急車すら呼ぶ考えが浮かばないくらいに
希釈された胞子でも塵も積もれば山となり
長年の洗脳で私の思考は完全に支配される
両親が不審火の仮組みをしてスリープさせ
オーナーが軍事転用の共同講でロックして
発足した寒冷紗で追憶すらシャットダウン
居合わせた私を固まった私を再起動させる
お手柄なプログラマーは目の前に居る店長
クスリの帳簿とかが入ったメモリを渡され
誰にも渡すな何も話すな捕まるな逃げろと
早口言葉のように店長にそう言われたから
幕を切って落とすこと無く火蓋が切られて
不慣れで手こずっても逃げる闇雲に逃げる
路地裏とはいえ人が通らないわけではなく
私がダッシュで逃げた後に発見されて通報
凶器が見付からないことで殺人事件として
捜査が開始されて防犯カメラに映っていた
路地裏から慌てて駆け出して出てくる私を
事件の重要参考人として警察が捜索を開始
超大国の十二進法の尺貫法の測量はダース
面が割れているから変装より特殊メイクで
窮状した手口のバリエーションは早歩きに
どっちに転ぶか分からない即席情状の余地
逆に言えばアクロバットなコーナリングで
緊急事態にメーターは振り切れてケーオー
しかしながら私は誰からも逃げているので
グレードアップしたコントローラーで裏手
他の手掛かりを一片も説明が出来ない以上
私を探すという考えを結論付けるほか無い
けれども私は尻尾を掴まれたらジ・エンド
我今帰するところ無く孤独にして同伴無し
目ぼしいものは全て無所帰の自転車を漕ぎ
テクニカルにミュートし凍結し姿を晦ます
時を同じくして店が風営法違反で摘発され
官民一体の交通網に内通者など居なくても
主幹の大枠をバッティングすれば一網打尽
逮捕されて取り調べを受ける他の従業員は
牛耳っている裏の組織なんて面識が無いし
唯一繋がっているはずの店長は行方知れず
しょっぴかれて窮鼠猫を噛めないキャスト
マチネもソワレも比較言語学を暗号化して
鳩が豆鉄砲を食らったようにしても無謀で
信じ難いと言っても訳アリの恩義は硬骨漢
モデル実験の予行演習は既に契約成立して
ランパートの仕切りに被害が遠征に及べば
心を動かし心を打たせるダメ押しの好印象
泣いても笑っても不可思議は洗い直されて
金のテンバガーをセンタリングで見ている
単純で単細胞の方が救われることもあるが
見えていないとか見ていないとかではなく
遮蔽物のアタッチメントをアーキテクトが
テレクラのアーティストとしてサーカスを
年回りのピークを超えても風習にのた打ち
門外不出を見ないようにしているのだから
放っておけば序章から捻挫して問題になる
うつ伏せで魘されても御後が宜しいようで
ダウジングの捜査の手からは逃れられない
無論私のことなど日常的に眼中に無いから
私の存在は全て無かったことにされている
店長の行方を未だ探している部署の捜査官
私の行方を今尚探している部署の刑事とは
顔見知りで愚痴零しを兼ねた情報収集をと
浮かない顔で話を聞きに行けば捜査資料に
肝心の要が寛いで行き掛けの駄賃になった
行方不明などではなく殺害されていた店長
重要参考人に店の女の子達と同年代の女性
思わぬところで繋がり私の存在が浮上する
店長にシールドされて店には出ていない私
もちろん写真も無く従業員達から聞き出し
書かれた似顔絵と防犯カメラに映った人物
その両方が一致してついに私が特定された
事件の犯人かどうかは分からないけれども
工面すらしていないからアリバイは崩れて
点在する防犯カメラと足を使った聞き込み
デジタルとアナログを駆使しスケーリング
トラッシングもケースバイケースの白銀比
縦横無尽の虱潰しに類推の迂回も一理あり
大事に至らない内にと発祥へ縁結びを願い
カップリングに際し枝折戸の地頭としては
使用上の注意をよく読み用法用量を守って
正しくお使い下さいとテコレップシステム
両方の部署が協力し私の行方を迫って来る
刑事の女が向かいの遊歩道から私を発見し
刑事の彼と鉢合わせて目が合ってしまった
正気を失って逃げることしか頭に無いから
兎に角捕まらないように人気の無い神社へ
出口なのか袋小路なのか分からずジグザグ
一見大人しそうな見た目の私の足の速さに
調子を狂わされてもそこはさすがに警察官
算額を通り越してもスレスレに振り切れず
流石のアコーディオンのコンビネーション
だらけずにへばらずに多面的に狙いを定め
追い付かれてお互いに荒い息を吐いている
見付けただけでは一件落着にはならなくて
オークションのようにタイマー刻みで競り
メトロノームのように一定の距離を保って
ちょっと待ってと呼び止めようと叫ぶ彼に
メモリを持った手を握り締め後退りすれば
手を伸ばしてくる刑事の彼から逃れる様に
後ろの石段に気付かないまま足を踏み外し
重力に従って最下部まで派手に転げ落ちる
直ぐさま駆け寄った刑事の彼は応急救護を
それと同時に刑事の女は救急車を要請して
直ちに病院へと運ばれ私は意識不明の重体
気が付いた時には病院のベッドの上に居て
手元にも何処にもメモリが見当たらなくて
暴かれないよう主である店長が隠す真実を
知られないよう敵である警察から守る為に
何も知らないからただ書斎を守るしかない
格下げされたお花畑と格上げされた南京錠
完璧な嘘を捏造するだけの技量は無いから
後腐れがないようにランサムウェアを発動
音を立てないようにして引き戸を開ければ
門番のように警護の警察官が仁王立ちして
気付かれないよう病室から疾く逃げようと
そういう時に限って気付かれるのは何故か
所定の位置から離れても追って来る警察官
加えて刑事の女も後ろから追いかけて来る
待ちなさいという声に待つつもりなどない
刑事の彼は携帯使用可能エリアにて上司へ
私の怪我の状態と自分の感じたことを報告
犯罪を犯し逮捕されることから逃げている
そのような感じではなく何かに怯えながら
逃げているように私のことが見えていたと
廊下を走れば刑事の彼が携帯片手に通話中
突っ切れないと判断してその手前に見えた
階段から下へ下りようとすれば話声がして
誰かが上がってきてしまったから仕方なく
上へと上がろうとすれば刑事の女と警察官
二人の怒号がする方向へと体と顔を向けた
刑事の彼とまた目が合ったけれど差し置き
慌てて電話を切って追いかけて来るけれど
そんなものは無関係だからと階段を上れば
ウォーキングに最適な屋上庭園に辿り着く
刑事の彼がドアを開け追い付かれてしまい
見回せば安全の為に囲われているフェンス
しかしながら今の私には不要の伊達メガネ
身を滅ぼす許容量はたらい回して押し売り
村八分の転院もお加減いかがとはいかない
足抜けの受け皿はコークスを鋳造した先に
叩いて伸ばして接合した切れ味の良い一打
乗り越えて飛び降りる為にフェンスを登り
ウソだろと刑事の彼が止めようと駆け寄る
登りきるその前の途中でクラリとして秒殺
回る視界とオーバーチュアは無音となって
即刻集音なんて進言はせずに仰け反る形で
手を離してしまってスローモーションの殯
落ちる私を無謀とも言える目下の上背にて
タックルのようにスライディングのように
キャッチした彼は私の体のあちらこちらを
甲斐甲斐しくも確認しては怪我は無いかと
力強く抱き締める形で庇ってくれた奏功で
その上に中肉中背の彼を下敷きにした封止
素っ転んだ私には彼が心配する様な怪我は
何一つ負っていなくて防衛本能の無駄遣い
出直せない一発勝負の真っ赤な嘘の効力は
愛読原稿の随筆を保管する書庫の制覇には
随所が液漏れして商売上がったりになって
外野は黙っていろなんて新調出来なかった
私の落ち度だとして切り返して郊外へと尚
帰巣本能みたく逃げようとして藻掻く私に
待って待って落ち着いて逃げないでお願い
お願いだからと万策尽きて差し迫る問題は
見苦しい剥製の摂食の蔵書は土蔵の尼僧で
自らに余命宣告しシノギごと本場の泥地へ
沈もうとしている私を集配して御用聞きに
トップクラスの最優先事項として保護の濠
話を聞きたいだけなんですという彼の言葉
私の中で太古の昔より抜本的である史上初
私はピタリと動きを止めて組み木の護岸に
徹する彼を見れば性根優しく見つめ返して
私の話聞いてくれるのと不確実性の論外を
問うた私に話を聞かせてくださいと頷く彼
モノローグはやっと肩の荷が下りただろう
悍ましく醜悪な依怙贔屓にイジけて争乱も
まどろっこしくお見えになって祭祀の扮装
駆け出しの頃から付き合いが悪くても与し
誘き寄せて何なりとお口に合えば幸いです
おどろおどろしくもちょこまかと買い付け
良好な関係を築けば助っ人さえ闇討ちされ
気負って特訓に明け暮れても破格の当確で
肩身の狭い不名誉は幕を下ろしてお勘定を