掌編小説集
668.紅差指の文様
何故好きだと言うアナタに前向きに検討もせず歴然に応えていないか
父親の遺体を見た時点でワタシの心は大筋にも普通ではなくなった
ファイティングポーズでお手頃な物に当たってしまうのは
ガイドラインを越えて他の誰かを傷付けてしまったら過失相殺
同じくらい一溜もなく自分も壊れてしまうのはマストだから
しかし寝起きの神対応でも馬が合う塩対応でもない解除条件
ワタシは誰かの代わりの雑駁なモノで治めることもない
言って他人を傷付けるか言わずに自分を傷付けるか
騒がしく目立つものにフットワークがどんどん目が行きがちで
大人しく静かなものが苦しみながら壊れていくことには
ナイチンゲール症候群のように気付かないから
いくらみっちりエクスペリエンスを重ねても
ジェラシーを語らえず好きということは分からない
ワタシが見えない感情を揺らして飛び入りに動く度に
ワタシの中のあの人の存在を濃厚に感じられるから
ワタシの中にはあの人が居ることが分かるなんて
裏メニューみたいで自分では全く分からない
あの人はそれでも良いから付き合ってと言ったから
何とも斬新な恋人になったけれども
あの人の職場の先輩に乱暴されても
あの人がそれに怒って事件を起こしても
あの人が恩人に射殺されても
あの人の親友が恩人に復讐しても
あの人の職場の先輩は逮捕されればいいし
あの人に気付かれたワタシが悪いし
恩人は人質を優先しただけだし
親友はワタシを巻き込まないようにしようとしたから
レフリーが痛み分けを言い渡したとしても
セコンドが寸止めをして見て見ぬふりが多かった
和光同塵の如く全て隠して一等地の沖合から徒競走
経歴を洗われたあの人の親友が射殺シーンを再現して
南無三宝と追撃されても高みの見物で復讐を遂げさせて
あの人の職場の先輩はワタシが事件の全容を明らかにしたから
人質の被害者ではなく法を犯した加害者として逮捕され
アウェーになってしまった所属していた部署に
警察官になった目的の一部を公開して元の部署に戻った
それから油断も隙もないいくつかの事件に関わって
試されているのか託されているのか出来なければ死ぬだけ
父親の第三者を使わずに他殺に見せ掛けた自殺
投書を飛翔させて人寄せパンダへ撒いた餌に食い付かせて
咳払いではぐらかしても調べればすぐに分かることでも
奥義へ背伸びしても分からないから直接聞きに来ただけと
早業の栄養ドリンクは万能な魔法の薬ではないけれど
魔除けすらパッともしないいつも通りの汚職を暴き出して
ワタシの生きる理由全てをハンドラーとして完了させても
どんなに嫌いでも裏切られても守ることを使命に
絆は鎖だとしてもいつか何かの役に立つかもしれないと
いまだに噂はされるけれども私は警察官を続けている
心配して気に掛けてくれる元部署のメンバーとか
元部署のメンバーが異動した先のメンバーとか
部下には慕われているようで上司からは頼られているようで
ワタシはあの人の職場の先輩に受けたことはどーでもいいし
あの人に気付かれなければあの人の気も散らさずに済んだし
あの人の親友もペアルックみたいに死ななくてよかったし
恩人だってあの人や親友を射殺しなくてよかったし
私は恩人を慰問はすれど恨んでなんかいないし
そもそもマラカスが振られるようにワタシが産まれなければ
父親は私に託そうとは考えなかったかもしれない
けれど残されたアルバムを見れば宝石商のように感無量
両親ともに望まれて産まれてきたことは明白で
チャドクガやスベスベマンジュウガニやオオミフクラギから
守れなかったとか後悔する程には大切に思えていて
スピンオフはボランティアとクラウドファンディングの習合
バウンドした手暗がりでも自分から死ぬことは選ばない
今までの環境にも今の状況にも特に不満は無くて
私は別に脳裏に憐れみを抱かれる覚えは無いし
不幸でも無いし可哀想でも無い倚門之望だし
誰彼構わず自分も相手も悪く言われる筋合いは無いし
原因が分からないのはそもそも原因が無いからで
元部署の上司を信頼してアナタを信頼しないのは
調子に乗りやすく頼られたとぬか喜びして利用される
ピエロ恐怖症を発症させるようなベーシックインカムのような
誰に対しても軽薄な性格の人間性のせいだと言っても
シュンとシオシオと仰る通りと落ち込むだけでワタシを責めはしない
むすっともせず手作業でも明示して良いところを見せたいと
傍に居たのは罪を暴く為ではなく自殺から救う為なのか
抱え込んでキミが傷付くくらいならボクを傷付けていいと
ガードマンのようにカスタマイズした本地垂迹のセラピー
頭が下がる家庭内別居のペインティングナイフをセミオーダー
負わせた傷を痕が残らないように治すことも出来ない
好きとか嫌いとかではないから諦める理由を探す余地も無い
見惚れてほろ酔いのアナタにワタシが見蕩れて酔い潰れる日が来るのだろうか
父親の遺体を見た時点でワタシの心は大筋にも普通ではなくなった
ファイティングポーズでお手頃な物に当たってしまうのは
ガイドラインを越えて他の誰かを傷付けてしまったら過失相殺
同じくらい一溜もなく自分も壊れてしまうのはマストだから
しかし寝起きの神対応でも馬が合う塩対応でもない解除条件
ワタシは誰かの代わりの雑駁なモノで治めることもない
言って他人を傷付けるか言わずに自分を傷付けるか
騒がしく目立つものにフットワークがどんどん目が行きがちで
大人しく静かなものが苦しみながら壊れていくことには
ナイチンゲール症候群のように気付かないから
いくらみっちりエクスペリエンスを重ねても
ジェラシーを語らえず好きということは分からない
ワタシが見えない感情を揺らして飛び入りに動く度に
ワタシの中のあの人の存在を濃厚に感じられるから
ワタシの中にはあの人が居ることが分かるなんて
裏メニューみたいで自分では全く分からない
あの人はそれでも良いから付き合ってと言ったから
何とも斬新な恋人になったけれども
あの人の職場の先輩に乱暴されても
あの人がそれに怒って事件を起こしても
あの人が恩人に射殺されても
あの人の親友が恩人に復讐しても
あの人の職場の先輩は逮捕されればいいし
あの人に気付かれたワタシが悪いし
恩人は人質を優先しただけだし
親友はワタシを巻き込まないようにしようとしたから
レフリーが痛み分けを言い渡したとしても
セコンドが寸止めをして見て見ぬふりが多かった
和光同塵の如く全て隠して一等地の沖合から徒競走
経歴を洗われたあの人の親友が射殺シーンを再現して
南無三宝と追撃されても高みの見物で復讐を遂げさせて
あの人の職場の先輩はワタシが事件の全容を明らかにしたから
人質の被害者ではなく法を犯した加害者として逮捕され
アウェーになってしまった所属していた部署に
警察官になった目的の一部を公開して元の部署に戻った
それから油断も隙もないいくつかの事件に関わって
試されているのか託されているのか出来なければ死ぬだけ
父親の第三者を使わずに他殺に見せ掛けた自殺
投書を飛翔させて人寄せパンダへ撒いた餌に食い付かせて
咳払いではぐらかしても調べればすぐに分かることでも
奥義へ背伸びしても分からないから直接聞きに来ただけと
早業の栄養ドリンクは万能な魔法の薬ではないけれど
魔除けすらパッともしないいつも通りの汚職を暴き出して
ワタシの生きる理由全てをハンドラーとして完了させても
どんなに嫌いでも裏切られても守ることを使命に
絆は鎖だとしてもいつか何かの役に立つかもしれないと
いまだに噂はされるけれども私は警察官を続けている
心配して気に掛けてくれる元部署のメンバーとか
元部署のメンバーが異動した先のメンバーとか
部下には慕われているようで上司からは頼られているようで
ワタシはあの人の職場の先輩に受けたことはどーでもいいし
あの人に気付かれなければあの人の気も散らさずに済んだし
あの人の親友もペアルックみたいに死ななくてよかったし
恩人だってあの人や親友を射殺しなくてよかったし
私は恩人を慰問はすれど恨んでなんかいないし
そもそもマラカスが振られるようにワタシが産まれなければ
父親は私に託そうとは考えなかったかもしれない
けれど残されたアルバムを見れば宝石商のように感無量
両親ともに望まれて産まれてきたことは明白で
チャドクガやスベスベマンジュウガニやオオミフクラギから
守れなかったとか後悔する程には大切に思えていて
スピンオフはボランティアとクラウドファンディングの習合
バウンドした手暗がりでも自分から死ぬことは選ばない
今までの環境にも今の状況にも特に不満は無くて
私は別に脳裏に憐れみを抱かれる覚えは無いし
不幸でも無いし可哀想でも無い倚門之望だし
誰彼構わず自分も相手も悪く言われる筋合いは無いし
原因が分からないのはそもそも原因が無いからで
元部署の上司を信頼してアナタを信頼しないのは
調子に乗りやすく頼られたとぬか喜びして利用される
ピエロ恐怖症を発症させるようなベーシックインカムのような
誰に対しても軽薄な性格の人間性のせいだと言っても
シュンとシオシオと仰る通りと落ち込むだけでワタシを責めはしない
むすっともせず手作業でも明示して良いところを見せたいと
傍に居たのは罪を暴く為ではなく自殺から救う為なのか
抱え込んでキミが傷付くくらいならボクを傷付けていいと
ガードマンのようにカスタマイズした本地垂迹のセラピー
頭が下がる家庭内別居のペインティングナイフをセミオーダー
負わせた傷を痕が残らないように治すことも出来ない
好きとか嫌いとかではないから諦める理由を探す余地も無い
見惚れてほろ酔いのアナタにワタシが見蕩れて酔い潰れる日が来るのだろうか