掌編小説集

88.無理しなくったって嫌いになんてならないよ

テレビの中でいつも笑顔の君
所謂芸能人というやつだ

僕と君は同級生で恋人
世間では内緒だけどね

そんな君が倒れてしまった
過労だって

駆け付けた僕に
ベッドの上の君は困った様に、心配かけてごめんねと謝る



「君の性格は良く知っている。だけど僕の前だけは、無理しないで。芸能人の君じゃなくて君自身が好きだ。だから、」

だから、僕の前だけはありのままの君でいて?

僕は君自身のファン0号
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