掌編小説集

9.お約束の少し前

命に代えても守ってやる!

なんてカッコイイ勇者様。
でも、自分の命さえ粗末に扱って何を守れるのかしら?
自分も愛する人も世界も救ってこそ、本当の英雄でしょう?




私を倒してハッピーエンド、正義は必ず勝つんでしょ?
でもだからって、私はご都合主義に屈しない。
簡単になんて負けてやらないんだから!


勇者一行を目の前に、ラスボス魔王様の無駄な決意であった。
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