掌編小説集
94.永遠の眠り姫
まるで眠り姫
だけど愛のキスでは目覚めない
何をしても目覚めない
おとぎ話みたいな物語を
幸せな奇跡を
決して語ってはくれないと
触れた僕の掌に教えていたのは
君の頬の冷たさだった
だけど愛のキスでは目覚めない
何をしても目覚めない
おとぎ話みたいな物語を
幸せな奇跡を
決して語ってはくれないと
触れた僕の掌に教えていたのは
君の頬の冷たさだった