だるまさんがころんだ

みっちゃん




「ねぇー、お母さん。わたしね、今日
、だるまさんになったのよ」

「だるまさん?」

「そう。だるまさんがころんだ」

「あぁ、遊びね。でも美幸、いつ遊んだの?」

「だーかーらー!今日だってば!」

「なに言ってるのよ?あなた、今日は外に出てないでしょ?学校だってお休みしたし」

「でも、だるまさんになったんだもん!」

「まぁ……。まだ熱が下がりきってないのね。お部屋に行ってなさい。氷枕持って行くから」

 美幸の母は台所でフライパンを振りながら、リビングを振り返った。

「あら?美幸ー?お部屋に行ったの?美幸ー?」

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