フルムーン・ナイト

修正版その①H25.9.22


―　フルムーン・ナイト　－
修正版(その①)


煌々と耀く月に照らされて
その明るさ故に　電気も灯さず
一人寝室に足を踏み入れた

いつもと　何ら変わらない関係
そう思っていたのに

潮の満ち引きに　触発されたかの様に
恋の駆け引きを　仕掛けてくるかの様に

キミは　僕に抱き付き嗾ける

理性の中に　潜んでいた僕の本能は
フルムーンに感化され
狼の如く　キミの妖艶さに牙を剥いた

荒く激しく突き上げれば　
キミは体をくねらせて

滴の流れる体を重ねれば　
キミはそれを舐め上げた

その姿は　まるで　
水を求めて砂漠を這う蛇のよう

日の沈みかけた砂漠に身を隠すように
キミはシーツに包り　眠りについた

日が上がれば　
その体で 僕の首を締め上げるんだろう？

それならば

フルムーン・ナイトの魔力があるうちに
キミから逃げ切ってみせるよ


愛していたんだ　今夜だけは･･･

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