隣のクラスの猫系男子
猫系男子とのきっかけ
「あったー………」
これを持って帰んないとノート写せないもん。
放課後、図書委員の仕事を終わらせ、親友であるさーちゃんに借りたノートを取りに教室に寄った。
私、沢井 実羽 (さわい みわ) は授業中にボーッとして、うっかり途中のところの板書を書き忘れて、さーちゃんにお願いして貸してもらったのだ。
その時にさーちゃんから”必ず明日には返してね”と言われた。
だから、書いてないとなるとたぶん……殺されるだろう。
本当、危なかった。
よし、帰ろう。
さーちゃんのノートをバッグに入れ、教室を出て少し歩いてふと隣のクラスを見ると、見覚えのある人影があった。
たしか……杉宮くん。
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