隣のクラスの猫系男子



「沢井さんは高いところの大丈夫?」


…え、からかわれてる?


「だ、大丈夫。次は、踏み台使うから」


「フッ…そっか」


杉宮くんは、目を細めてそう言う。


その表情は、やわらくて、そして少し意地悪く笑っているように見えた。


私は恥ずかしくなり、目をそらす。


「…じゃあ、わからないことあったら言ってね」


「うん、ありがとう」


そう言って、お互い黙々と作業に取り掛かった。
















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