隣のクラスの猫系男子






「あ、実羽~遅れてごめん!」


「ううん、大丈夫だよ」


昼休みの時間の作業が終わりカウンターの所に戻ると、さーちゃんと同じバレー部で、杉宮くんと同じクラスの由宇(ゆう)ちゃんがいた。


そっか、由宇ちゃんが2組のもう1人の図書委員だったのか。


「すっかり忘れてた。しかももう1人坂田って男子がバスケ部のミーティングあるって言ってて、その男子が代わりにって杉宮に頼んだみたいだったんだけど、杉宮寝ててさ」


そう言って、由宇ちゃんは苦笑いする。


「あぁ……」


さっき杉宮くんが言ってたやつだ。


「じゃあ、放課後もよろしくね」


「はい」


先生からそう言われ、図書室を後にする。


「放課後もあるの?」


「うん。放課後は別の作業をするんだ」


「ふーん」


納得したのかどうなのかわからないまま、杉宮くんはふわぁ…とあくびをする。


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