隣のクラスの猫系男子
*
帰りのHRが終わり、さーちゃんと2組に行く。
2組の教室から由宇ちゃんが出てきた。
「じゃーね、実羽。ほんとゴメン、よろしく!」
「ごめん、頑張ってね!」
「2人もバレー頑張って!」
そう言って2人に手を振った後、2組の教室をのぞく。
杉宮くんは……いた。
……本当に寝てる。
本人の言っていた通り、窓側の一番後ろの席で寝ていた。
どうしよう、入るしかないよね。
「失礼しまーす……」
私は小声で言いながら入り、杉宮くんの席のところに行く。
「杉宮くん?」
杉宮くんの席の前でしゃがんで、机をトントン叩き、杉宮くんに声をかける。
しかし、起きない。