隣のクラスの猫系男子






帰りのHRが終わり、さーちゃんと2組に行く。


2組の教室から由宇ちゃんが出てきた。


「じゃーね、実羽。ほんとゴメン、よろしく!」


「ごめん、頑張ってね!」


「2人もバレー頑張って!」


そう言って2人に手を振った後、2組の教室をのぞく。


杉宮くんは……いた。


……本当に寝てる。


本人の言っていた通り、窓側の一番後ろの席で寝ていた。


どうしよう、入るしかないよね。


「失礼しまーす……」


私は小声で言いながら入り、杉宮くんの席のところに行く。


「杉宮くん?」


杉宮くんの席の前でしゃがんで、机をトントン叩き、杉宮くんに声をかける。


しかし、起きない。



< 18 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop