隣のクラスの猫系男子
「どうしよう……」
机をガタガタ揺するのは流石に不機嫌になりそうだし……
「す、杉宮くん?起きてー…」
今度は腕のところを軽く叩く。
「んー…」
杉宮くんが、うっすらと目を開けた。
「あの、放課後だよ。図書委員の手伝い、してくれるかな」
「……あ、沢井さんか。ふぁー…」
ボーっとなっていたのか、数秒かかって私だと分かったらしい。
やっと体をおこし、伸びをする杉宮くん。
なんだかその姿が、まるで猫のようだった。
「ごめん、行こう」
「えと、無理そうなら帰って寝た方が……」
無理やり手伝わせる気はない。
「大丈夫。俺のこと起こしに来てくれたし」
そう言って、杉宮くんはふわりと優しく笑う。