隣のクラスの猫系男子




「HRの時から寝てたの?」


「…いつからだろ」


んーと言いながら考えている杉宮くんは、なんだかまだ眠そうな目をしていた。


…思い出せないくらい寝てたんだね。


「いつもそうなの?」


「気づいたら終わってる」


終わった後に起きれてるのかな。


「よく家にちゃんと帰れてるね」


「じゃあ、帰りは沢井さんに起こしてもらおうかな」


「えっ!?」


なんでそうなる!?


「嘘。まぁ、できるだけ頑張ってる」


「……」


「…?沢井さん?」


急に私が黙ってしまったことを不思議に思い、杉宮くんは私の顔を覗き込む。


「へ?あ、えと、頑張ってください」


「…?うん」


杉宮くんは冗談も言うのかと、驚いてしまった。


そう考えながら、杉宮くんと図書室に向かった。





< 20 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop