隣のクラスの猫系男子
「HRの時から寝てたの?」
「…いつからだろ」
んーと言いながら考えている杉宮くんは、なんだかまだ眠そうな目をしていた。
…思い出せないくらい寝てたんだね。
「いつもそうなの?」
「気づいたら終わってる」
終わった後に起きれてるのかな。
「よく家にちゃんと帰れてるね」
「じゃあ、帰りは沢井さんに起こしてもらおうかな」
「えっ!?」
なんでそうなる!?
「嘘。まぁ、できるだけ頑張ってる」
「……」
「…?沢井さん?」
急に私が黙ってしまったことを不思議に思い、杉宮くんは私の顔を覗き込む。
「へ?あ、えと、頑張ってください」
「…?うん」
杉宮くんは冗談も言うのかと、驚いてしまった。
そう考えながら、杉宮くんと図書室に向かった。