隣のクラスの猫系男子






「あら、2人だけ?」


「はい。他の2人はバレー部で忙しそうで」


「んー、しょうがないわね。とりあえずカウンターの席に座って」


図書室に着くと、先生はそう言って私たちを席に促す。


周りを見渡すと、生徒は2、3人いるくらいだった。


今回は、新しく入った本と同じタイトルのついたバーコードシールを探して、その本に貼っていくという作業だった。


「また戻って来るけど、ちょっと私は書道部の方を見てくるから、よろしくね」


そう言って、先生は図書室を出ていった。


よし、始めるか。


心の中でそう意気込み、作業を始める。。


お互い黙々と作業し、しばらくして杉宮くんの手が止まったことに気づいた。


…?何か読んでるのかな……


……!?


杉宮くんが見ているのは、猫の写真集だった。


ていうか、いいなー。


私も見たいな……



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