隣のクラスの猫系男子
*
「あら、2人だけ?」
「はい。他の2人はバレー部で忙しそうで」
「んー、しょうがないわね。とりあえずカウンターの席に座って」
図書室に着くと、先生はそう言って私たちを席に促す。
周りを見渡すと、生徒は2、3人いるくらいだった。
今回は、新しく入った本と同じタイトルのついたバーコードシールを探して、その本に貼っていくという作業だった。
「また戻って来るけど、ちょっと私は書道部の方を見てくるから、よろしくね」
そう言って、先生は図書室を出ていった。
よし、始めるか。
心の中でそう意気込み、作業を始める。。
お互い黙々と作業し、しばらくして杉宮くんの手が止まったことに気づいた。
…?何か読んでるのかな……
……!?
杉宮くんが見ているのは、猫の写真集だった。
ていうか、いいなー。
私も見たいな……