隣のクラスの猫系男子
私がじーっと見ていたせいか、杉宮くんはそれに気づき、顔を上げこちらを見る。
「あ、ごめん……」
「ううん。猫、好きなの?」
「…うん。見てるだけで癒される」
そう言って杉宮くんは、恥ずかしいのか照れ笑いする。
「だよね!どんな行動でも可愛くて癒されるよね!!」
杉宮くんは少し驚いていた。
…はっ!思わず身を乗り出してしまった。
「うん。沢井さんも好きなの?」
…あ、引かれてなかった。
「あ、うん。因みに1匹ロシアンブルーの子飼ってるよ」
「えっ、飼ってるの?」
そう言う杉宮くんの目は、とても興味があるということを訴えていた。
おぉ、食いつきいいな……
「…見に来る?」
「え…いいの?」
「うん、杉宮くんなら大丈夫そう」