隣のクラスの猫系男子




「あ、杉宮くん?なんでここに寝てるのかねー」


さっきと変わって、呼び方が杉宮くんになってる。


「あっいや、違…くはないですけど」


「ん?」


私は意を決して聞いた。


「……あの、さっき杉宮くんのこと、『麻央』って呼んでましたよね?」


「…あー、聞いてたか」


そう言って、真子ちゃん先生は苦笑いををする。


「…はい。それでその……付き合ってるんですか?」


「えっ……」


……言ってしまった。


あたりがシーンと静まる。


少しして顔を上げると、真子ちゃん先生は目を見開いたまま固まっていた。


「ま、真子ちゃん先生……?」


「…あっあーごめん。えーと、誰と誰が、付き合ってる……?」


「真子ちゃん先生と杉宮くんが……あっあれ?違うんですか?」


そう言うと、先生は笑いをこらえるように肩を震わせていた。


「えっ、先生?」


「はぁー…ごめん。まさか、そんな間違いされると思わなくて」


そう言って、先生はフフッと笑う。


「麻央は私の姉の子で、私の甥ってわけ」


杉宮くんが先生の甥っ子で、先生が杉宮くんの叔母さん……



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