隣のクラスの猫系男子
「……はよう」
そう言って、杉宮くんはふにゃっと笑う。
そして、ゆっくり起き上がってくぁーとあくびをする。
その姿がなんとも猫みたいだ。
……可愛い。
思わず私は、杉宮くんのぼさぼさな頭をなでた。
杉宮くんは、きょとんとした顔で私を見る。
「ちょっとー?私のこと忘れてなーい?」
真子ちゃん先生が、ニヤニヤしながらそう言う。
その声に反応した私は、バッと杉宮くんの頭から手を放す。
「わっ!いや、あの……」
私は何をしているんだ。
そういえば、今何時だろう。
近くに置いておいた携帯を見る。
「……16時!?」