隣のクラスの猫系男子
「途中戻って来たけど、全然起きる気配なかったもん」
「どうしよう、ほとんど授業出てない……」
何ということだ、どんだけ寝てたんだ私……
「沢井さんなら大丈夫そうだけど」
「そーよ、沢井さんしっかりしてるし」
「ハハ、どーも……」
もう一度携帯を見ると、さーちゃんからLINEがきていたことに気づいた。
”具合どー?2限以降の授業のノート、実羽のバッグに入れといたから。頑張って写したまえ!お大事に~”
さーちゃん……
「じゃあ、私帰ります」
そう言って、ベッドから降りる。
それに続いて、杉宮くんもベッドから降りた。
「そう?麻央、送ってあげなさい」
「え、いやいや、大丈夫です!わざわざそんなこと……」
「でも、同じ方向」
「あ、そっか」