隣のクラスの猫系男子
「まだー?」
「あっじゃあ、失礼します」
「はーい、気を付けてね」
私はドアのところで先生に一礼して、保健室を出る。
「ちょっと教室寄ってもいいかな?」
「うん、俺も寄る」
そう言いながら、廊下を歩く。
「…さっき、真子さんと何話してたの?」
「えっうーん……」
なんて言えばいいかな、杉宮くんの話をしてたなんて言えないし……
すると、杉宮くんは私の前で立ち止まり、腰をかがめて私の顔をじっと見る。
「……ん?」
私も立ち止まり、何かわからず、とりあえず口角を上げて笑う。
すると、杉宮くんの右手がわたしの左頬に伸びてきて、杉宮くんは親指でスッとなでる。
「!?」
突然のことで、私はドキッとした。