隣のクラスの猫系男子
あまり時間がかからず買うことができ、帰ってきても杉宮くんは特に変わらず寝ていた。
……よし、始めよう。
2つの生地を作ったり、1つの生地の上にもう1つの生地を流して再びオーブンで焼いたりと少し手間はかかるが、材料は比較的家にあるもので出来た。
焼きあがった後に切れ目を入れて、粉糖をふるって冷蔵庫冷やす。
出来上がった現在、15時半を過ぎたところ。
洗い物は焼いてる間にしたし……洗濯物取り込むか。
さんさんと太陽が降り注いでいて、洗濯物は完全に乾いていた。
そーっと洗濯物を取り込んで部屋に行き、元の場所に戻す。
リビングに戻ると、杉宮くんが起きていて、ソファの上であぐらをかいてその上に座っているルナの額のあたりをなでていた。
すると、私が近づいたことに気付いたのか、顔を上げこちらを見た。
「あ、起きたんだね」
「…うん。ぼーっとしてたらいつの間にか寝てた」
「結構寝てたよ」
「え、そう?」
そうなのか…と呟きながら、また下を向いてルナの頭をなでる。
本当に仲良しだなぁ……あ、そういえば。