隣のクラスの猫系男子




食べながら次の言葉を待っていると、何かを思いついたように杉宮くんがこちらを向く。



「目玉焼きとスクランブルエッグとゆで卵ができる」



自信ありげな目で私を見る杉宮くん。



「…ふふっ」



あまりに真剣に言うため、その姿が可愛く見えて私はちょっと笑ってしまった。



「え、何?」



杉宮くんは、そんな私にキョトンとする。



「卵料理が得意なんだね」



「……あ、ホントだ。しかも、焼くかゆでるだけのやつ……」



そのまま杉宮くんは、チャーハンを黙々と食べる。



どうしたんだろう、言い方失礼だったかな……



心配になり、杉宮くんの顔をそっとのぞき込むと、杉宮くんの頬が少し赤かった。



しかも、ちょっと見える耳も赤い。



……なんで?



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