隣のクラスの猫系男子




私の視線に気づいた杉宮くんは、驚いたのか少し目を見開く。



「…えっと、何?」



「急に黙ったから、さっき私が言ったこと気に障ったかなと思って…」



「あ、いや。そういうんじゃないから…。ただ、作れるものが簡単だったことに言われてから気付いて……」



恥ずかしかっただけ、と杉宮くんは呟く。



そう話している間に、2人のお皿が空になった。



「「ごちそうさまでした」」



夕食を食べ終え、食器をもって流しに向かう。



そういえば、杉宮くん泊まるんだっけ……



「…あ、シャワーかお風呂入る?これから沸かすからお風呂だと時間かかるけど」



「あ、シャワーで。…でも、着替えがない」



「んー、父のTシャツとスウェットならあると思うけど…。それでもいい?」



そう言って、杉宮くんにTシャツとスウェットとタオルを渡す。



「ありがとう」



最後にドライヤーのある場所を教え、私はキッチンに戻って洗い物をする。



服のサイズ大丈夫かな。



……卵系作るって言ってたけど、目玉の焼き加減どのくらいなんだろう。



卵焼きはやっぱり甘めなのかな……



ふとそんなことを考えながら食器を洗い終え、拭いていき、元の場所に戻す。



その後、冷蔵庫や冷凍庫の中を確認する。



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