隣のクラスの猫系男子
「…杉宮くん?」
声をかけると、杉宮くんはハッとした後、急に私のかぶっていたタオルで私の髪をわしゃわしゃし始めた。
「わっす、杉宮くん!?」
「……」
「なんで黙ってるのっ」
そう言うと、杉宮くんのわしゃわしゃしていた手が止まる。
私が顔を上げると、まだこの赤い杉宮くんがこちらを見ていた。
「…あの、どうしたの?」
「いや。…髪乾かしてあげるから、反対側向いて?」
「え?えっと……」
会話かみ合ってませんが。
「反対側、向いて」
「あ、はい」
拒否すること無く、言われるがまま私は身体ごと反対側を向く。