隣のクラスの猫系男子
猫系男子に打ち明け話





私が、小学校5年のころ。



この時は、まだ父も母も国内で働いていて、姉も実家から大学に通っていた。



ある日の午後4時ごろ、私が小学校から帰ってきても、時間が時間なだけにまだ誰もいなかった。



母や姉が帰ってくるまで、リビングで宿題をしてよう。



宿題をし始め、しばらくしてのことだった。



突然曇り空が光ったかと思うと、すぐに雷が凄まじい音で鳴り響いた。



「!?」



雷が鳴った途端、停電が起きた。



ど、どうしよう。



と、とりあえず電話……



暗い中でも目が少し慣れたせいか、電話のところまで行くことができた。



まずは、お母さんかな……



母に電話するが、繋がる気配がない。



当時、私は停電時に固定電話ではつながらない事を知らなかった。



な、なんで……?



私は電話を置き、元のところに戻って近くにあったランドセルを抱える。



シーンと静まり返った暗闇の中、1人なのだと改めて実感する。



…電気、いつ点くだろう。



「ひっ!」



また光り、先ほどよりは小さくなったが、雷の光と音が響くたびにびくっとなってしまう。



いつまで1人なんだろう……



不安が募り、そのまま意識が遠のいた。



それから5,6時間後に帰ってきた姉に起こされ、私は意識を取り戻した。



これがきっかけで、雷が鳴るときは軽い震えやめまいのような症状が出る。






< 79 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop