隣のクラスの猫系男子
猫系男子に打ち明け話
*
私が、小学校5年のころ。
この時は、まだ父も母も国内で働いていて、姉も実家から大学に通っていた。
ある日の午後4時ごろ、私が小学校から帰ってきても、時間が時間なだけにまだ誰もいなかった。
母や姉が帰ってくるまで、リビングで宿題をしてよう。
宿題をし始め、しばらくしてのことだった。
突然曇り空が光ったかと思うと、すぐに雷が凄まじい音で鳴り響いた。
「!?」
雷が鳴った途端、停電が起きた。
ど、どうしよう。
と、とりあえず電話……
暗い中でも目が少し慣れたせいか、電話のところまで行くことができた。
まずは、お母さんかな……
母に電話するが、繋がる気配がない。
当時、私は停電時に固定電話ではつながらない事を知らなかった。
な、なんで……?
私は電話を置き、元のところに戻って近くにあったランドセルを抱える。
シーンと静まり返った暗闇の中、1人なのだと改めて実感する。
…電気、いつ点くだろう。
「ひっ!」
また光り、先ほどよりは小さくなったが、雷の光と音が響くたびにびくっとなってしまう。
いつまで1人なんだろう……
不安が募り、そのまま意識が遠のいた。
それから5,6時間後に帰ってきた姉に起こされ、私は意識を取り戻した。
これがきっかけで、雷が鳴るときは軽い震えやめまいのような症状が出る。