隣のクラスの猫系男子





「雷でそこまでなるかって思うかもしれないけど、結構トラウマになってたみたいで……」



「…今は、1人じゃないよ」



そう言って、杉宮くんは私の頭を撫でた。



杉宮くんの言葉に安心したのか、涙腺が少し緩む。



「ルナもいるし」



「……うん。話聞いてくれて、ありがとう」



すると、突然家の電話が鳴った。



「!……はい」



『もしもし、実羽?咲羽だけど」



「お姉ちゃん?」



『LINEも電話もしたのに出ないからどうしたのかと思って』



携帯を見ると、姉からの着信もLINEもあったことがわかった。



「…ごめん」



『その様子なら平気そうだね。雷すごかったから、大丈夫かなと思って連絡したんだけど』



姉は安心したようで、電話に出た時より柔らかい声になった。



「ありがとう。大丈夫」



『…もしかして、誰か一緒にいる?」



「へっ!?」



思わず、私は杉宮くんを見た。



突然振り向いた私に、杉宮くんは首をかしげる。



私は元の体勢に戻る。



なんでわかったんだろう……鋭すぎる。



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