隣のクラスの猫系男子
「なんで……」
『だって、雷とかで電話するといつも話し始め涙声だから。今日は落ち着いてるなーと思って」
「あぁ……」
『こんな時間に誰といるの?』
「え、えっと……」
なんて言えばいいんだろう……
『まさか、彼氏!?』
「いやいやいや!!杉宮くんはそんなんじゃ」
『へぇ、杉宮くんて言うんだ。ちょっと変わってよ』
「えー。……!?」
振り向くと、杉宮くんがすぐ近くに立っていた。
「誰?」
「あ、お姉ちゃん。杉宮くんに、か、代わってって」
「わかった。……もしもし」
そう言って、杉宮くんは姉と話し始めた。
……びっくりした。
まさか、後ろにいるとは思わなかった。
まぁ、杉宮くんって名前出しちゃったからな……
ていうか、私どうしたらいいんだろう。
……暇だ。
とりあえず私はソファのところに戻り、寝てるルナの頭を指先で撫でる。